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ストレスや緊張は、血圧を上昇させるのですが、それではなぜ、ストレスを受けると血圧はあがってしまうのでしょうか?
ストレスを受けると、興奮性のホルモンである「ノルアドレナリン」が分泌されます。
ノルアドレナリンとは、神経を興奮させる脳内神経伝達物質のひとつです。不安や恐怖を引き起こしたり、覚醒、集中、記憶、積極性、痛みを感じなくするなどの働きがあります。
また、ノルアドレナリンは交感神経を刺激して、血圧や心拍数を上昇させ、血液の中のコレステロールを増やし、さらに血液を固まりやすくするので、心筋梗塞(しんきんこうそく)になる危険が高くなります。
誰でもストレス感じたり緊張したりすれば血圧は上がりますが、特に緊張しやすい人、ストレスを感じやすい人、神経質な人は、ストレスにより血圧が急激に上がりやすいので注意が必要です。
しかし、仕事や人間関係など、ストレスを受ける状況は生活の中でたくさんありますので、ストレスをまったく受けないようにすることは難しいと言えます。
ただ、ストレスを受けるような状況や緊張する場面をなるべくさけたり、ストレスを上手に解消したりすることはできると思います。
できればリラックスできる時間を毎日とれるといいですね。リラックスする方法はそれぞれいろいろあると思います。ゆっくりお風呂に入ったり、音楽を聴いたり、自分の好きな物や趣味などを楽しんだりして、ストレスをためないようにしましょう。
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