高血圧であるとされる基準は、日本では、「WHO(世界保健機関)」と「ISH(国際高血圧学会)」のガイドラインにより定められていて、全部で
7つに分類されています。
それでは、高血圧の数値の分類を見ていきましょう。
拡張期
(最小)血圧 (mmHg) |
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重症
高血圧 |
110 |
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中等症
高血圧 |
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100 |
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軽症
高血圧 |
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90 |
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正常高値
血圧 |
▲ |
▲ |
▲ |
85 |
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正常
血圧 |
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▲ |
▲ |
▲ |
80 |
至適
血圧 |
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▲ |
▲ |
▲ |
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120 |
130 |
140 |
160 |
180 |
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※▲のマークの部分は「収縮期高血圧」です。
血圧の「収縮期血圧(しゅうしゅくき けつあつ)」と「拡張期血圧(かくちょうき けつあつ)」とは、心臓が縮まって血液を押し出したときの圧力と、心臓がいちばん広がった瞬間の血圧のことです。
血圧を測定すると、「上いくつ」で「下いくつ」というような言い方をしますが、一般に上の血圧と言われるのは、「収縮期血圧」のことで、下の血圧とは、「拡張期血圧」のことを言います。
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・至適血圧 (してき けつあつ)
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至適血圧とは、最もよい状態の血圧という意味です。心筋梗塞や脳卒中などをほとんど起こさない、安全な血圧値です。 |
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※血圧値=「上(収縮期血圧)119mmHg以下」
「下(拡張期血圧) 79mmHg以下」 |
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・正常血圧 (せいじょう けつあつ)
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正常な血圧で、問題ない数値です。ただ、脳卒中や心筋梗塞が発症する確率が上の至適血圧値に比べると若干ですが上がります。 |
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※血圧値=「上(収縮期血圧)120〜129mmHg」
「下(拡張期血圧) 80〜84mmHg」 |
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・正常高値血圧 (せいじょう こうち けつあつ)
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正常ではあるが、いつ高血圧になってもおかしくない状態なので、注意が必要です。黄色信号ということですね。 |
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※血圧値=「上(収縮期血圧)130〜139mmHg」
「下(拡張期血圧) 85〜89mmHg」 |
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・軽症高血圧 (けいしょう こうけつあつ)
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軽いとはいえ高血圧です。この数値になると脳梗塞(のうこうそく)の発症率がぐっと高くなります。ただ、軽症高血圧は生活習慣を改善することで治療が可能といわれています。 |
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※血圧値=「上(収縮期血圧)140〜159mmHg」
「下(拡張期血圧)90〜99mmHg」 |
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・中等症高血圧 (ちゅうとうしょう こうけつあつ)
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ここまでくると、生活習慣の改善だけでは血圧が下がらないことが多いので、薬を使う必要がでてきます。 |
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※血圧値=「上(収縮期血圧)160〜179mmHg」
「下(拡張期血圧)100〜109mmHg」 |
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・重症高血圧 (じゅうしょう こうけつあつ)
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重度の高血圧です。すぐに薬による治療をする必要があります。 |
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※血圧値=「上(収縮期血圧)180mmHg以上」
「下(拡張期血圧)110mmHg以上」 |
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・収縮期高血圧 (しゅうしゅくき こうけつあつ)
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心臓が拡張したとき(心臓がいちばん広がった瞬間)の血圧は正常だが、心臓が収縮したとき(心臓が縮まって血液を押し出したとき)の血圧が高い状態。動脈硬化が進んだ高齢者に多く見られます。まれに心臓の疾患のために、血液の流れに異常があるために起こることもあります。 |
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※血圧値=「上(収縮期血圧)139mmHg以上」
「下(拡張期血圧) 正常値(89mmHg以下)」 |
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・家庭での血圧
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高血圧=「上(収縮期血圧)135mmHg以上」
「下(拡張期血圧) 85mmHg以上」 |
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正常血圧=「上(収縮期血圧)125mmHg以上」
「下(拡張期血圧) 80mmHg以上」 |
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・24時間自由行動下血圧
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高血圧=「上(収縮期血圧)135mmHg以上」
「下(拡張期血圧) 80mmHg以上」 |
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