乳がんの治療は、「外科療法(手術)」、「放射線療法」、「化学療法(抗がん剤治療)」、の3つを中心に行います。癌(ガン)の状態や進行度によって、どの治療を行うのかが決定されますが、基本は手術です。複数の治療法を組み合わせて行う場合もあります。これを「集学的治療」といいます。
それでは、乳がんの各治療法についてくわしくみていきましょう。
 |
外科療法(手術) |
|
|
乳がんの手術は、ステージでいうとT期〜V期の状態の場合に行われます。
乳がんの手術というと、乳房を全て切除してしまう治療が一般的でした。しかし、最近ではなるべく乳房を残して治療する方法が行われています。
もちろん、癌(ガン)の状態によっては、乳房を切除する場合もありますが、がんが小さくてリンパ節への転移が無いのであれば、乳房を全て切除する場合としない場合との再発率や生存率にあまり差がないので、まずは乳房を温存できる「乳房温存術(にゅうぼう おんぞんじゅつ)」が第一選択肢とされています。
厚生労働省研究班の乳房温存療法の指針では、腫瘍(しゅよう)の大きさが 4cmまで、また、腫瘍が複数でも近くに 2つあって安全性が保てる場合は、乳房温存を適応するとしています。
手術前に抗がん剤を使い、腫瘍を小さくする場合もあります。乳がんの手術の後は、再発を防ぐため、放射線治療を行います。
乳がんの手術法は、様々な種類があります。下記にまとめました。
▼乳がんの手術(外科療法)
それでは、次のページでは、上記の乳がんの手術法についてくわしく見ていきましょう。
※次のページ「乳がんの治療@〜手術U」へ続く・・・・
|