早期の食道癌とは、癌が食道の粘膜下層までにとどまっている状態(表在がん)で、リンパ節への転移がないものをいいます。ステージでいうと、0期にあたります。
早期の食道癌での症状は、症状はほとんどありませんが、あってもその症状は軽く、食べ物を飲み込んだときに少し痛んだり、しみたりする程度です。例えば、熱い飲み物、お酒類、柑橘類、酢の物などがしみたりします。食べ物がつかえたりすることはありません。
早期の食道癌の治療は、内視鏡により癌を切除する内視鏡的粘膜切除術(ないしきょうてき ねんまく
せつじょじゅつ)による治療を行います。内視鏡とは、管状の器具の先端にカメラのついたものです。
内視鏡による治療は、手術時間が短く、お腹を切る手術のように大きな傷ができないので回復も早いため、患者さんへの負担が軽い治療法です。
早期の食道がんの 5年生存率は、食道の粘膜にがんがとどまっている早期がんの場合は、内視鏡または手術による治療後 ほぼ100%です。
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