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食道がんの転移 |
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食道がんは、食道が胃などの消化器管と違い漿膜(しょうまく)におおわれていないので、癌のひろがりを防ぐことができず、進行しやすいがんです。
食道がんの転移の経緯は、がん細胞が血管に入り込んで、血液にのって、肝臓、肺、骨、副腎(ふくじん)、脳、などに転移する「血行転移」と、リンパ管内に入り込んでリンパ節に転移する「リンパ節転移」があります。
食道がんでは、リンパ節への転移が多くみられますが、食道の粘膜にガンがとどまっている場合は、ほどんど転移はありません。
しかし、粘膜下層(ねんまく かそう)にまで癌が達してしまうと 約50%ぐらいの確率でリンパ節転移があります。食道の筋層にまで癌が達していると
約70%、食道がんの周りの臓器まで癌が進んでいると 80%以上の確率でリンパ節転移があります。
さらに、胸膜(きょうまく)や腹膜(ふくまく)の中へがんが散らばる場合もあります。これを胸膜播腫(きょうまくはしゅ)、腹膜播腫(ふくまくはしゅ)といいます。
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食道がんの再発 |
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食道がんの再発のほとんどは、リンパ節や、肺、肝臓などの臓器、骨への転移といわれています。
食道がんが再発したときの治療法は、がんの状態や再発した場所によって決められますが、手術と同じぐらいの効果が期待できる「放射線化学療法」を行うことも増えてきています。
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