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特定保健指導での「積極的支援」とは、特定健診(メタボ健診)の結果や問診票から、メタボリックシンドロームであると判断された人が受ける支援です。
支援としてはレベル3で、いちばん多くの支援を受けることになります。3ヶ月以上、複数回にわたって継続的な支援が行われることが「積極的支援」の特徴です。
「積極的支援」の目的は、、「動機づけ支援」に加えて、さらに定期的・継続的な支援を受けることで、自分の生活習慣を振り返り、メタボリックシンドロームを改善・解消するために日常においてどのような行動をすればよいのかの目標を立て、保健指導が終わった後でも改善された生活を続けていけるようになることです。
「積極的支援」の回数は、「初回の面接による支援」と「3ヶ月以上の継続的な支援」と「6ヶ月後の評価」となります。「3ヶ月以上の継続的な支援」とは、最低
3ヶ月は定期的に支援を受けるということです。つまり、支援回数は複数回となります。
「積極的支援」の方法は、初回は「個別支援」もしくは「グループ支援」による保健指導です。1人 20分以上の個別支援、もしくは
1グループ 80分以上のグループ支援が行われます。
「3ヶ月以上の継続的な支援」は、個別支援、グループ支援、電話、メール(FAX)、などの方法があります。
「積極的支援」の内容は、初回は面接により、生活習慣への指導や、運動・栄養などの生活習慣の改善に必要なことをどのようにしたらよいのかを具体的に提案されます。また、腹囲や体重を減らすために、自分でできる行動目標や行動計画を作ります。
そして、3ヶ月間の継続的な支援が行われます。3ヶ月間の支援は、メールなども使って行われます。
さらに、初回の面接から6ヶ月後、目標が達成できたか、身体の状態、生活習慣が改善できたか、などを指導者といっしょに評価します。評価は、電話やメールで行われることもあります。また、必要に応じて、評価は
6ヶ月よりも早く行うこともあります。
下記は、特定保健指導の「積極的支援」のまとめです。
対象者 |
・健診の結果と質問票から、生活習慣の改善が必要であり、そのために専門職による継続的で、きめ細やかな支援が必要な方 |
支援の目的 |
・自分の生活習慣を振り返る
・生活習慣の改善のための生活活動の目標を立てる
・保健指導後、改善された生活を続けていけるようになる |
支援の方法 |
・初回は、1人 20分以上の「個別支援」、もしくは 1グループ 80分以上の「グループ支援」
・3ヶ月の継続的な支援は、個別支援、グループ支援、電話、メール(FAX)など |
支援の内容 |
・初回の面接
・生活習慣への指導
・運動・栄養などの生活習慣の具体的な改善方法
・腹囲・体重の減少のため、行動目標や行動計画の作成。 |
・3ヶ月の継続的な支援
・実践的な指導
・中間評価
・励まし |
・6ヶ月後、指導者と共に評価
・目標が達成できたか
・身体の状態はどうか
・生活習慣が改善できたか |
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社会資源 |
・身近で利用することができるスポーツクラブやジムなどの運動増進施設や、健康に配慮したレストランなどの飲食店の紹介など |
それでは次のページでは、「積極的支援」の3ヶ月の継続的な支援について、もう少しくわしく見ていきましょう。
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