子宮がんには「子宮頸がん(しきゅう けい がん)」と「子宮体がん(しきゅう たい がん)」の 2つの種類がありますが、その原因についてそれぞれ見ていきましょう。
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子宮頸がんの原因 |
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子宮頸がん(子宮頚がん)の原因は、「ヒトパピローマウイルス(HPV)」と呼ばれるイボをつくるウイルスが関係していることがわかってきました。
HPVは約100種類ほどあるのですが、そのうちの何種類は特殊なタイプのウイルスで、感染してしまうと一部の細胞の遺伝子に異変が起こり、異形成(前がん病変)が発生してしまい、それが進行することで子宮頸がんが起こってしまいます。ただ、軽い異形成なら治療などをしなくても消失してしまいます。
異形成になるのはヒトパピローマウイルス(HPV)に感染した人の 5%以下です。
子宮頸がん(しきゅう けい がん)になりやすい人の条件は、性体験が早く多数の性的な相手がいる女性(女性側だけでなく、男性側に性的な相手が多い場合も含む)、また妊娠・出産の回数が多い女性などです。
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子宮体がんの原因 |
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子宮体がんの原因は、女性ホルモンのバランスのくずれをきっかけに、体質などの要素も加わって子宮がんが発病するとされています。
エストロゲンという女性ホルモンは、脂肪分を多く摂取する事で分泌されますが、エストロゲンが多く分泌されて長くさらされている事で、子宮体がんの発症を多くしているといわれています。
子宮体がんになりやすい人の条件は、妊娠や出産の経験がない、生理不順、肥満、治療でホルモン薬を使っている、などです。
子宮体がんは、月経ではがれる子宮内膜の細胞がガン化したもので、閉経した人に多いとされてきました。しかし、最近では閉経前の若い女性の発症する人数が増加してきています。(若年性子宮体がん)
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