肝臓ガンの検査では、直径 2cm以下のがんでも発見することができるほど、検査の技術が上がってきています。
肝臓がんの検査は、「血液検査」、「腫瘍マーカー(しゅようまーかー)」、「超音波検査」、「CT検査(コンピュータ断層撮影)」、「MRI(磁気共鳴画像撮影)」、「血管造影検査(けっかんぞうえいけんさ)」、などがあります。
▼肝臓がんの検査
肝臓がんの早期発見のためには、腫瘍マーカーの測定や超音波検査、X線CT検査などの画像検査が必要です。
肝臓がんかどうかを確定するには、肝生検を行います。
それでは、それぞれの検査についてくわしくみていきましょう。
肝臓がんでの血液検査では、B型肝炎、C型肝炎ウイルスに完成しているかを調べるために、HB抗体やHCV抗体検査を行います。これはB型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスにより、慢性肝炎(まんせいかんえん)、肝硬変(かんこうへん)などになる可能性があり、それらの病気のために肝臓がんを合併することがあるからです。
HB抗体とは、B型肝炎ウイルス(抗原)が体に侵入することで、そのウイルスを撃退するために体がつくる物質(抗体)です。HBとはB型肝炎ウイルスのことです。
HCV抗体とは、C型肝炎ウイルス(抗原)が体に侵入することで、そのウイルスを撃退するために体がつくる物質(抗体)です。HCVとはC型肝炎ウイルスのことです。
腫瘍マーカーとは、血液の中にがんが作る物質があるかどうかを調べる検査で、がんの種類によっていくつかの種類があります。がんがつくる物質が基準値より高ければがんがある可能性があるとされます。
初めて肝臓がんと診断された人の中の約半数が、なんらかの腫瘍マーカーが上昇しています。
ただ、がんが作る物質は正常な細胞も作るものであること、そして検査によってその物質が基準値の範囲内であったとしても、がんではないと言い切れないので、いくつかの腫瘍マーカーで検査したり、その他の検査も必要になります。
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