大腸ガンの治療については、「大腸がんの治療」のページから順番に紹介してきました。
このページでは、大腸ガンの「化学療法(抗がん剤)」と「放射線治療」について見ていきましょう。
大腸がんで化学療法(抗がん剤治療)を行う目的は、以下の2つ場合です。
・進行がんの手術の後に再発の予防として補助的に行う
・手術ができないほど進行したがんや再発したがんに対する
延命や、生活の質を向上させることを目的として行う。
大腸がんで使われる抗がん剤は、「フルオロウラシル+ホリナートカルシウム」、「イリノテカン」、「オキサリプラチン」などや、免疫賦活薬(めんえきふかつやく)と抗がん剤の併用、さらに新生血管阻害薬(しんせいけっかん そがいやく)なども試されています。
※新生血管阻害薬とは、がんに勝手に血管をつくらせないようにする薬です。がんは血液から栄養を得るために、正常な血管から勝手に細い血管をつくり、さらに細胞分裂を繰り返して増えていこうとします。ですのでこの薬により、がんが血管を作ることをじゃまして(阻害して)、栄養をとらせないようにし、がんの増殖を防ぐというものです。
大腸がんの放射線療法を行う目的は、以下の 2つの場合です。
・手術ができる場合でのがんの再発をおさえて手術前のがん
を縮小させたり、肛門の温存手術への補助的な治療。
・切除がむずかしい場合に、がんによる痛みや出血などの症状
をやわらげたり、延命のための治療。
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