膀胱がんのステージ(病期)は、T分類(がんが局所でどれくらい進展しているのか)、N分類(リンパ節への転移とその程度)、M分類(他の臓器への転移)、3つに分けられた病期分類を組み合わせて表します。これを「TNM分類」といいます。
それでは、「TNM分類」についてみていきましょう。
▼T分類(がんが局所でどれくらい進展しているのか)
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Tis -上皮内のがん |
Ta - がんが粘膜内に限局(げんきょく)し、浸潤(しんじゅん)
していない状態。 |
T1 - がんが粘膜下まで浸潤している状態 |
T2 - がんが膀胱筋層まで浸潤している状態。 |
T3 - がんが膀胱筋層を越え、膀胱の周囲の脂肪組織へ
浸潤している状態。 |
T4 - がんが前立腺・子宮・膣(ちつ)・腹壁・骨盤壁・直腸
などの近くの臓器に浸潤している状態。 |
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▼N分類(リンパ節への転移とその程度)
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N0 - リンパ節への転移がない状態 |
N1 - 2cm以下で1個のリンパ節への転移がある状態 |
N2 - 2〜5cm以下で 1個のリンパ節への転移がある、
または、5cm以下のリンパ節への転移が多数ある状態。 |
N3 - 5cm以上のリンパ節への転移がある状態。 |
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▼M分類(他の臓器への転移)
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M0 - 他の臓器への転移(遠隔転移)がない状態 |
M1 - 他の臓器への転移(遠隔転移)がある状態 |
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