PET検査とは、「Positron Emission Tomography(ポジトロン・エミッション・トモグラフィー)」の略で、「陽電子放射断層撮影(ようでんし ほうしゃ だんそう さつえい)」とも呼ばれている「がん検査」です。
ブドウ糖に似た物質(薬剤)に目印をつけたもの(FDG)を体内へ注射します。がん細胞は正常な細胞に比べて 3倍から 8倍ぐらい多くブドウ糖を取り込むという性質があるので、PETカメラで撮影された画像をみると、体内でFDGが多く集まっているところがわかり、そこにガン細胞がある、ということになるわけです。
CT検査やMRI検査では、病変の形などからがんを見つけだしていましたが、PET検査では、細胞の活動や性質などから、がんの場所やその大きさまで知ることができます。
PET検査を受けると、FDGから放出されている放射線(γ線)により、少しですが被爆します。ただ、その量は非常に少ないものなので、人体にほとんど影響はありません。
PET検査は 2002年4月から健康保険が適用されるようになったので、普及してきています。
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