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化学療法(抗がん剤治療) |
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脳腫瘍での化学療法(抗がん剤治療)は、脳腫瘍の種類によって抗がん剤の効果に差があるので、様々な抗がん剤から適したものが使われます。
抗がん剤治療は、脳腫瘍の治療では単独でおこなっても効果が少ないです。複数の種類の抗がん剤を使うか、または手術や放射線治療と併用することで効果があります。
神経膠腫(しんけいこうしゅ)では、手術の後に放射線治療の効果を上げるために抗がん剤による治療を行いますす。
脳腫瘍全体の 5年生存率は75%以上です。
脳の細胞から発生した腫瘍である「原発性脳腫瘍(げんぱつせい のうしゅよう)」の 5年生存率は約40%ぐらいです。
他の場所から発生したがんが転移して脳で発生する「転移性脳腫瘍(てんいせい のうしゅよう)」では、 5年生存率は約10%になります。
グリア(神経膠細胞)から発生する脳腫瘍である「神経膠腫(しんけいこうしゅ)」全体では、5年生存率約38%です。
脳腫瘍の中でも悪性度の高い「膠芽腫(こうがしゅ)」の 5年生存率は約7%です。神経膠腫全体では38%
膠芽腫の次に悪性度が高い「悪性星細胞腫(あくせい せい さいぼうしゅ)」では、5年生存率は約23%です。(星細胞腫は60%以上)
良性腫瘍である髄膜腫(ずいまくしゅ)、脳垂体腫瘍(のうかすいたい しゅよう)、聴神経腫瘍(ちょうしんけい しゅよう)などは、ほぼ治すことができます。これらの5年生存率は90%を超えています。
とにかく、脳腫瘍でも早期に発見して治療することが大切です。脳腫瘍の症状と同じものが起こったら、すぐに医師に見てもらいましょう。
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