※前のページ「肺ガンの検査@」の続きです↓
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その他の診断 |
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確定診断により、肺ガンであると確定した後、その肺がんがどのぐらい進行しているのかを診る必要があります。肺がんは転移しやすいガンですので、骨、脳、肝臓など、肺がんが転移しやすい場所などをチェックします。
そのために行われる検査は、CT検査、ヘリカルCT、骨シンチグラフィ、超音波、血管造影、などがあります。
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CT検査 |
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CT検査は、体を輪切りにした断面の映像をみることができます。その映像から、体に転移がないかどうかを調べます。
CT検査により、脳へ転移した症状(めまい・頭痛・視力障害など)が出る前に、脳へのガンの転移をみつけることができるようになりました。さらに、肝臓や副腎(ふくじん)への転移や、胸部X線ではわかりにくい場所に転移があるかどうかを診断することができるようになったのです。
※関連ページ「CT検査とは?」
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ヘリカルCT検査 |
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上で解説しました CT検査では、体を垂直方向に輪切りにした断面の映像をみるこができますが、このヘリカルCTは、螺旋状(らせんじょう)に斜めの断面で、1センチごとに撮影することで、さらに小さな異常な影を発見することができます。
CT検査をさらに高度なものにしたのがヘリカルCT、というわけです。
※関連ページ「ヘリカルCTとマルチスライスCT」
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MRI検査 |
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MRI検査とは、あらゆる角度から人の体の断面画像を見ることができます。強い磁場と高周波を組み合わせて撮影します。CT検査と違い、X線被爆の心配はありません。
MRI検査はガンの診断はもちろん、脳、脊椎(せきつい)、腹部の臓器、関節などの画像診断が優れています。
※関連ページ「MRI検査とは?」
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骨シンチグラフィ |
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この検査は、がんの骨への転移があるかを調べる検査です。テクネシウムというラジオアイソトープを静脈注射して、3時間後に全身の骨へのラジオアイソトープの取り込み具合を画像に映して、肺ガンが骨へ転移していないかを調べます。骨に転移していると、その部分が濃く映ります。
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超音波による診断 |
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超音波検査は、音波を発信して、その反射波を画像に映しだして診断します。簡単で、患者さんへの苦痛もなく、たくさんの情報を調べることができる検査です。
X線検査では見ることがむずかしい、肝臓や副腎(ふくじん)もしっかり調べることができます。
※関連ページ「超音波検査とは?」
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血管造影 |
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血管造影は、血管を写し出す検査です。手首や足の付け根などの大きな血管(動脈)からカテーテルという細い管を入れて、それを調べる臓器へ誘導して造影剤(ヨード造影剤)を注入し、血管や腫瘍などを検査します。
肺ガンの場合は、肺動脈・上大静脈などを造影します。
※関連ページ「X線造影検査とは?」
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