※前のページ「糖尿病の自己検査@〜体重測定・尿糖検査」の続きです↓
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血糖自己測定 (けっとう じこ そくてい) |
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糖尿病の治療は、血糖コントロールを行っていくことが目的です。つまり、血糖値を正常な状態に保つために行うわけです。
血糖値を正常な状態に保つには、日頃の治療を行いながら、定期的に血糖値を測ることがいちばんです。
ですから、自分で血糖値を測る「血糖自己測定(けっとう じこ そくてい)」を行うと、血糖コントロールを簡単に把握(はあく)できるので、日頃の治療の成果がわかりやすく、さらに糖尿病の治療を質の高いものにしていけます。
自分で血糖値をはかるには、「簡易血糖測定器(血糖自己測定器)」という機械を使います。これは市販されているもので、1万円から 2万円ぐらいで薬局で購入することができます。いくつかの種類がありますので、どの機種を買えばよいのかなどは主治医に相談するとよいと思います。
測定器には、測定方法の違いで 「酸素電極法」によるものと「光電比色法」によるものの
2つのタイプがあります。
どちらのタイプも測定方法は同じです。指先に専用の針を刺して血液を少し絞り出し、センサーが付いた機械に吸引させて自動的に測定します。
指に針を刺すときは、少しチクッとしますが、専用の針で行うので簡単にできます。針は使い捨てなので、1度使用したら次は新しいものに交換します。
血糖値の測定結果が出るのは 2〜4秒と早いです。機械は小型なので持ち運びもできます。
体重測定や尿糖検査と比べると、血液から直接、血糖値を調べることができるので、とても有効で精度も高い自己検査であると言えます。
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血糖自己測定が適している患者さんは? |
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血糖自己測定を行ったほうがいいかどうかや、1日で測定する回数、測定のタイミングなどは、医師が決めて患者さんに指示します。
血糖自己測定が適している患者さんは下記の通りです。
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・2型糖尿病の患者さんでインスリン療法をおこなっている人 |
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血圧測定 |
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糖尿病の方は、血圧にも注意する必要があります。
高血圧は動脈硬化(どうみゃくこうか)を進行・悪化させるので、糖尿病と高血圧を同時に持っていると、動脈硬化がさらに進行しやすくなります。
動脈硬化が進行すると、動脈硬化により起こる病気(心筋梗塞・脳卒中)などが発症する可能性が高くなってしまいます。
また、高血圧は糖尿病性腎症(とうにょうびょう せい じんしょう)を進行させてしまいます。
ですから、高血圧にならないように日々の血圧を測定して、血圧をコントロールしていくことは、糖尿病に人にとっては大切なことなのです。
高血圧の予防方法は、塩分を取りすぎない、喫煙をやめる、肥満を解消する、などがあります。
血圧を測定する機械は、家庭用の測定器が市販されていますので、自宅で手軽に行えます。毎日決まった時間にリラックスした状態で測定しましょう。
高血圧については、「高血圧」のカテゴリの、「高血圧とは?@」や「高血圧の予防・対策・改善@〜食事療法」のページをご覧下さい。
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