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自宅で糖尿病検査 |
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糖尿病の検査は、病院で定期的にしっかり行うことがいちばんです。
ただ、糖尿病の治療を行っている方は、血糖値を正常値に維持するために、自分の血糖コントロールがうまくいっているのかを知ることは大切なことです。
そのために、血糖コントロールの状態を日々自分で検査していくことになります。
自分でできる検査は、「体重測定」、「尿糖検査(にょうとう けんさ)」、「血糖自己測定(けっとう じこそくてい)」、「血圧測定」、があります。
どの検査も自分で簡単にできるものなので、普段の生活の中でこまめにチェックするようにしましょう。
また、糖尿病でない方が、自分が糖尿病であるかどうかの目安として調べることも、これらの自己検査により可能です。ただ、しっかりと調べるには病院での検査を行う必要があります。
それでは、各検査についてくわしく見ていきましょう。
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体重測定 |
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体重測定は、肥満をしないようにして、適正体重を維持するために行います。また、毎日の体重の変化は、血糖コントロールの状態をみるための参考になります。
食事療法しっかり行って血糖コントロールができていると、体重は標準体重かそれより少し少ないぐらいになります。糖尿病の人は、標準体重から
5〜10%少ないぐらいの、やや痩せすぎぐらいが理想体重であるとされています。
ただ、体重は減ればよいというものではありません。急激に体重が減ったときは注意が必要です。
食べ過ぎて高血糖状態が続くと、栄養素をうまく利用することができないために、体に脂肪が付きづらくなり、体重が急激に減ってきます。
つまり、体重は増えすぎてもよくないですが、急激に減少するのもよくないのです。これは血糖コントロールがうまくいっていないということです。
毎日の体重測定を行う方法は、時間を決めて測定することです。体重は1日である程度(1kg前後)変動します。食前と食後、トイレの前や後などでも変動するので、朝起きてトイレにいってから測るなど、1日で測定する時間を決めて行いましょう。
一般的には、体重測定は朝が最適であるといわれています。
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尿糖検査 (にょうとう けんさ) |
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尿糖検査とは、尿に糖が混じっているかを調べる検査です。市販の尿糖検査用の試験紙(1,000円前後)を使って行います。
検査方法は、尿をコップに少量とって試験紙をその尿に浸すか、試験紙に尿を直接かけて、試験紙の色の変化により判定します。
検査するタイミングは、食前または食後 2時間の尿を取って行います。食前の検査値が「陰性(−)」、食後の検査値が「陰性(−)〜擬陽性(±)」であれば、血糖コントロールはだいたい問題ないと判断できます。
尿糖検査のメリットとしては、とても手軽にできる点です。ただデメリットもあり、検査結果が確実なものとはいえないという点です。
尿糖は、アルコールをとりすぎたり、ストレスがつづいたりすると多く出やすくなります。また、高血糖だからといって尿糖が必ず出るとも限らないのです。
ですから、尿糖検査はおおよその見当をつけるための検査として行うのがよいでしょう。
それでは次のページでは、糖尿病の自己検査の「血糖自己測定」と「血圧測定」について見ていきましょう。
※次のページ「糖尿病の自己検査A〜血糖値自己測定」へ続く・・・・
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