くも膜下出血の治療

- くも膜下出血の治療について解説

くも膜下出血治療

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 当サイトでは、様々な生活習慣病の中でも高齢者に見られる病気を中心に解説紹介しています。
 このページでは、くも膜下出血(くもまくかしゅっけつ)について解説しています。クモ膜下出血は誰でもなりうる病気ですが、特に中年から高齢になると注意したい病気です。そして、くも膜下出血はとても危険な病気なのです。ですからくも膜下出血について理解し、くも膜下出血の症状・原因・治療・検査や、さらに気になる色々な情報・基礎知識などから、くも膜下出血を早期発見・予防できるようにしましょう!
 くも膜下出血について知りたい方のために当サイトが少しでもお役にたてると幸いです。
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     くも膜下出血の治療@


 くも膜下出血の急性期(発作を起こした直後から 2週間くらいまで)の治療では、脳にできた「動脈瘤(どうみゃくりゅう)の再破裂を防ぐ」こと、脳の血管が収縮する「血管攣縮(けっかん れんしゅく)を防ぐ」ことの 2つが重要となります。

 また、クモ膜下出血の場合、血圧のコントロールや薬物療法などの内科的治療も行いますが、それだけでは限界があるので、外科的治療、つまり手術を行います。

 それでは、くも膜下出血の治療についてくわしく見ていきましょう。



動脈瘤の再破裂を防止する

 脳に発生した動脈瘤は再び破裂することがあります。確率的には、再破裂する可能性は低いのですが、再破裂してしまうと確実に患者さんの治療後の状態は悪くなるので、再破裂を防止することはとても重要なことです。

 動脈瘤の再破裂を防ぐ治療としては、まず、血圧を管理することです。高血圧が動脈瘤の原因となり、また動脈瘤が破裂する原因にもなるので、血圧があがり過ぎないようにします。

 また、あまり血圧が低くなりすぎても脳の血管に血液がいきわたらなくなる危険があるので、その点にも注意します。

 そして、薬物による治療なども行いますが、これらの内科的治療だけでは、動脈瘤の再破裂を完全に防ぐには不十分です。

 ですから、ほとんどの場合、外科的治療である手術を行います。

 動脈瘤の再破裂を防ぐ手術についてくわしくは、「」のページをご覧下さい。

 動脈瘤の再破裂は、くも膜下出血が発症してから 24時間以内がいちばん確率が高いと言われています。そして、1 ヵ月以内に約50%が再出血するといわれています。



脳血管攣縮を防ぐ

 脳血管攣縮(のう けっかん れんしゅく)とは、くも膜下出血によりくも膜下腔(くもまくかくう:脳をつつむくも膜と軟膜のすき間)に出血した血液から血管を収縮させる物質が発生することで、脳の血管が縮んでしまう状態です。

 脳血管攣縮が起こると血流が悪くなるので、意識状態が悪化したり、マヒや言語障害など、脳梗塞(のうこうそく)の後遺症と似た症状が出てしまいます。

 脳血管攣縮の防止としては、血栓(けっせん:血液の固まり)を溶かす薬を使ったり、血管を拡げる作用のある薬を使ったりします。

 また、脳血管攣縮は、くも膜下出血を起こしてから 3日目から 2〜3週間までの間に起こります。




脳動静脈奇形の治療 (のう どうじょうみゃく きけい)

 脳動静脈奇形(のうどうじょうみゃくきけい)とは、動脈と静脈が異常な形でつながってしまっているもので、脳血管の奇形と言えるものです。(くわしくは「くも膜下出血の原因A」のページをご覧下さい)

 脳動静脈奇形の治療は、メインとなるのは異常な血管の塊(かたまり)を摘出する手術である「脳動静脈奇形摘出術」です。

 ただ、脳動静脈奇形が脳の深い部分にあり手術が難しい場合は、ガンマナイフにより行う「定位的放射線療法」や「塞栓術(そくせんじゅつ)」が行われます。

 ガンマナイフとは、定位的放射線療法を行うための装置で、いくつもの放射線の細かいビームを虫めがねの焦点のように病変部にのみ照射する治療法です。脳動静脈奇形の治療に使う場合は、血管の奇形部分に集中的にビームをあてて、異常な血管を消失させるようにします。

 塞栓術は、血管からカテーテルと呼ばれる細い管を挿入して、塞栓物質(そくせんぶっしつ)を異常な血管の部分に送り込んで、血管を詰まらせて血流を止める治療です。



 それでは次のページでは、くも膜下出血の手術について見ていきましょう。

※次のページ「くも膜下出血の治療A〜手術T」へ続く・・・・


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