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脳動静脈奇形(のうどうじょうみゃくきけい)とは、動脈と静脈が異常な形でつながってしまっているもので、脳血管の奇形と言えるものです。
通常、動脈と静脈は、枝分かれしながらどんどんと細くなっていき、毛細血管となり、それぞれは(動脈と静脈は)つながっています。
ただ、毛細血管に分かれる前で、動脈と静脈がつながってしまっている状態の血管が先天的に(生まれつき)発生することがあります。
この状態の血管を「脳動静脈奇形」といいます。そして、異常な状態でつながっている動脈と静脈は「ナイダス」と呼ばれます。
ナイダスの部分の血管壁は正常な血管に比べて弱く、そして動脈と静脈が直接つながっているので血流も早いことから出血しやすいため、くも膜下出血や脳出血を引き起こす原因となります。
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喫煙と飲酒 |
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くも膜下出血が発症する確率を高くするものとして、「喫煙(たばこ)」と「飲酒」も忘れてはならない要素です。
喫煙も飲酒も、多すぎると血圧を上げる原因となります。高血圧が動脈瘤の最大の原因であることはもうご存じですよね?
ですから、タバコの数やお酒の量を減らすことは、くも膜下出血の予防につがりますので、毎日の生活習慣を見直しましょう。お酒は少量、タバコは禁煙が理想です。
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くも膜下出血と生活習慣病 |
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くも膜下出血は、生活習慣病である高血圧とは大きく関わっていますが、コレステロール値や糖尿病、肥満、などとは、ほとんど関わりがないと言われています。
脳梗塞や脳出血は動脈硬化と関わっているため、高血圧をはじめ、糖尿病、高脂血症、肥満などと大きく関わっています。
脳梗塞、脳出血、くも膜下出血は同じ脳卒中でも、性質が違う部分があるということですね。
それでは次のページでは、くも膜下出血の前兆・前触れについてみていきましょう。
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