子宮がんには、「子宮体癌取扱い規約」と「子宮頸癌取扱い規約」というものがあり、ステージの決定方法が定められています。
子宮がんのステージ(病期)は、癌(ガン)の進行具合、転移があるか、年齢、などの状態によって、0期〜W期までに分けられています。
それでは、「子宮頸がん(子宮頚がん)のステージ分類」、「子宮体がんのステージ分類」を見ていきましょう。
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子宮頸がんのステージ(病期)分類 |
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・ステージ0期
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がんが子宮頸部の粘膜(上皮内)にとどまっている状態、つまり子宮の表面だけにがんがある状態。これを上皮がんといい、非常に早期のがんです。 |
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・ステージT期
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がんが粘膜の下の膜(基底膜)を破って、下の組織に進んでいる(浸潤しんじゅん)を始めた状態。いいかえれば、がんが子宮頸部(しきゅう けいぶ)だけにあり、他へ拡がっていない状態。
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・Ta期 -
Ta期は、がんが基底膜を破ってすぐの状態で、浸潤の程度もほんの少しの状態です。これを微小浸潤がん(びしょう しんじゅん がん)といいます。 |
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・Tb期 -
がんは子宮頸部にとどまっているが、がんの浸潤がもっと深くなり、転移の可能性が出てくる状態。 |
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・ステージU期
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がんが子宮頸部を越えて骨盤内にまで広がっているが、、骨盤壁までは進んでいないか、膣壁(ちつへき)の下 3分の1 にまで達していない状態。
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・Ua期 -
がんは膣壁に広がっているが、子宮頸部の周囲の組織には広がっていない状態。 |
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・Ub期 -
がんが子宮頸部の周囲の組織に広がっているが、骨盤壁までは進んでいない状態。 |
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・ステージV期 -
がんが骨盤壁まで達したもので、がんと骨盤壁との間にがんでない部分を持たない状態、または膣壁(ちつへき)の下 3分の1 以上までがんが進んだ状態。このステージでは、がんの浸潤(しんじゅん)がひどいので、手術はもうできません。
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・Va期 -
がんの膣壁への広がりは下 3分の1 を越えるが、子宮頸部の周囲の組織(子宮傍組織)への広がりは骨盤壁にまで進んでいない状態。 |
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・Vb期 -
がんの子宮頸部の周囲の組織(子宮傍組織)への広がりが骨盤壁にまで進んでいる、また腎臓と膀胱(ぼうこう)をつなぐ尿管ががんによりつぶされて、水腎症や無機能腎を認める状態 |
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・ステージW期
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がんが、直腸や膀胱にまで広がった状態、または肺・肝臓、頸部のリンパ節など子宮から離れた臓器への転移がある状態。末期がんです。
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・Wa期 -
膀胱や直腸の粘膜へがんが広がっている状態。 |
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・Wb期 -
小骨盤腔(しょう こつばん くう)を越えて、肺などの遠隔臓器にがんの転移がある状態。 |
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