大腸癌(大腸がん)は、大腸の内側の部分の粘膜の部分から発生することは、前のページ「大腸ガンとは?@」で解説しました。
このページでは、大腸癌の早期癌と進行癌の形・形状について解説していきます。
大腸癌はその形状により、0型〜5型に分類されます。0型は早期癌、1〜4型は進行癌です。5型は、0型〜4型に分類できないものです。
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大腸の早期癌の形状(0型) |
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0型は早期がんに分類され「表在型」といい、がんが粘膜下層にとどまっている状態です。早期の大腸がんである表在型は大きく分けて「隆起型(りゅうきがた)」と「表面型」に分けられます。
そして、隆起型と表面型はそれぞれ 3つづつに分類されます。
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・有茎性 (ゆうけいせい) - 隆起型
イボのように出っ張っている |
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・亜有茎性 (あゆうけいせい) - 隆起型
有茎性ほどではないが、出っ張っている |
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・無茎性 (むけいせい) - 隆起型
亜有茎性ほどではないが、出っ張っている |
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・表面隆起型 (ひょうめんりゅうきがた) - 表面型
平べったく、少しだけ出っ張っている |
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・表面平坦型 (ひょうめんへいたんがた) - 表面型
平べったく、ほとんど出っ張りはない |
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・表面陥凹型 (ひょうめんかんおうがた) - 表面型
平べったく、少しへこんでいる(粘膜層へくい込んでいる) |
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大腸の進行癌の形状(1〜4型) |
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大腸癌の進行癌は、その形状によって、1型、2型、3型、4型、の 4つのタイプに分類されます。
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・1型 (腫瘤型)
粘膜の内側から出っ張っている |
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・2型 (潰瘍限局型)
粘膜の内側から少し出っ張っている。出っ張りの中に大きな潰瘍(かいよう)を形成。 |
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・3型 (浸潤潰瘍型)
粘膜の内側からの出っ張りは少なく、潰瘍を形成。根を張るように深く広がり、潰瘍(かいよう)の周囲の癌の広がりと正常粘膜との境界が肉眼では不明瞭。 |
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・4型 (びまん浸潤型)
はっきりとした潰瘍(かいよう)がない。癌が正常な粘膜のなかに染み込むように広く広がる。 |
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大腸癌のステージ |
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大腸癌のステージ(臨床病期)は、0期、T期、U期、Va期、Vb期、W期、の 6段階に分類され、0期が早期癌で、W期が末期癌です。
分類基準は、大腸の壁を癌細胞がどれぐらいの深さまで進んでいるか、転移の程度などにより決まります。
それでは次のページでは、大腸癌のステージについてさらにくわしく見ていきましょう。
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