大腸がんの病期分類には、「ステージ分類」と「デュークス分類」があります。ステージ分類は日本での分類で、デュークス分類は国際的に使われているものです。
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大腸がんのステージ分類 |
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大腸がんのステージ(臨床病期)は、0期、T期、U期、Va期、Vb期、W期、の
6段階に分類され、0期が早期がんです。
分類基準は、大腸の壁をがん細胞がどれぐらいの深さまで進んでいるか、転移の程度などにより決まります。
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・ステージ0期 (早期がん)
がんが粘膜にとどまっている |
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・ステージT期
がんが大腸壁にとどまっている |
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・ステージU期
がんが大腸壁を越えて外へ浸潤(しんじゅん)している |
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・ステージV期(Va、Vb)
リンパ節転移がある |
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・ステージW期
腹膜、肝臓、肺などへの遠隔転移がある |
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大腸がんのデュークス分類 |
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デュークス分類は、国際的に使われているもので、デュークスAからデュークスDまであります。
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・デュークスA
がんが大腸壁(固有筋層)内にとどまっている |
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・デュークスB
がんが大腸壁を越え外へ出ているが、リンパ節転移がない |
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・デュークスC
リンパ節転移がある |
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・デュークスD
腹膜、肝臓、肺などへの遠隔転移がある |
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大腸がんの進行 |
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大腸がんは、他のがんに比べると進行が遅いがんです。がんが粘膜層にとどまっている場合は、リンパ節への転移はなく、粘膜下層へ進んでいるがんでもリンパ節への転移はとても少ないです。
ただ、進行がんになってしまうとリンパ節転移や他の臓器への転移・遠隔転移(肝臓・肺など)などが起こるようになります。
それでは次のページでは、大腸がんの原因について見ていきましょう。
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