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拡大手術とは、進行がんで、がんが胃の外側表面に達して、大腸や肝臓、膵臓(すいぞう)などの臓器へ続いている場合などに行う手術です。
胃全摘術とともに、広範囲のリンパ節郭清(かくせい)、浸潤(しんじゅん)している周囲の臓器の切除をします。
切除の対象になる臓器は、大腸、肝臓、膵臓、十二指腸、脾臓(ひぞう)、横隔膜などです。拡大手術の方法やその範囲は、がんの状態や患者さんの体力などで変化します。
縮小手術とは、リンパ節への転移がなく、ごく小さいガンに対して行われます。リンパ節の郭清(かくせい)の範囲を小さくしたり、がんが出来たところだけを部分的に切除する局所切除術(きょくしょせつじょじゅつ)が行われます。
縮小手術のメリットは、胃の機能を十分に残すことができることです。
胃がんの再建手術とは、胃がんとともに胃の一部または全部を切除した後、胃が再び機能できるように形作る手術です。幽門側切除術(ゆうもんそく せつじょじゅつ)や胃全摘術(い ぜんてきじゅつ)のあとに行われます。
胃の再建手術は、それはで主流だったビルロートT法・U法に変わって、ルーワイ法が最もよく行われています。 その理由は、ビルロートに比べてルーワイ法の方が縫わなければいけない部分が多くて複雑なのですが、胆汁が胃や食道に逆流するのを防ぐことができるので、安全だからです。
それでは次のページでは、早期胃ガンと進行胃ガンの手術について見ていきましょう。
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