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胃がんの手術(外科療法)とは? |
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日本では、胃がんでの手術をきっかけとして死亡してしまう可能性は世界で一番低く、2%以下というデータが出ています。
胃がんの手術には、
・幽門側切除術 (ゆうもんそく せつじょじゅつ)
・噴門側切除術 (ふんもんそく せつじょじゅつ)
・胃全摘術 (いぜんてきじゅつ)
・拡大手術 (かくだいしゅじゅつ)
・縮小手術 (しゅくしょうしゅじゅつ)
・再建手術 (さいけんしゅじゅつ)
など様々な種類があります。がんの発生した場所や、胃壁でどれだけガンが広がっているかなどから判断して、胃がんの切除方法が決定されます。
再建手術は胃がんのある胃の部分を切除した後に、胃が機能するように形作る手術です。
それでは、胃がんの手術方法を、それぞれくわしく見ていきましょう。
幽門側切除術とは、胃の中部から下部(出口にあたる幽門部周辺)にできたガンに対して行われる手術です。この手術が行われることは
約70%と最も多いです。その理由は、胃がんは胃の下部に発生することが多いからです。
胃の切除は、胃の 3分の2 を切除して、周囲の脂肪組織(大網 だいもう)とリンパ節を郭清(かくせい)します。
切除した後は、通常、残った上方の胃(約 3分の1)と十二指腸を吻合(ふんごう)して再建を行います。その先の小腸と残った胃をつなぐ場合もあります。
※大網(だいもう)とは-
胃から垂れ下がって、腹膜(ふくまく)にある臓器をおおっている脂肪組織のこと。
※郭清(かくせい)とは-
がんの転移があるかどうかに関わらず、周辺のリンパ節をすべて切除すること。
噴門側切除術とは、早期のがんに対して行われ、胃の上部の 3分の1 程度を切除します。
ただ、胃の上部にがんが発生するこは少ないので、この手術をすることは少ないです。
胃全摘術とは、胃を全部取ってしまう手術です。胃の部分切除ではどうにもならない場合に行われます。
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