がんに関連する副作用としては、がん治療の抗がん剤による副作用が上げられます。
抗がん剤による治療は、化学療法(かがくりょうほう)とも呼ばれます。抗がん剤は、点滴や飲み薬などにより体内へ取り入れ、体に発生したがんを死滅させる薬です。
抗がん剤は、がん細胞を死滅させる効果がありますが、残念ながら、正常な細胞までも死滅させてしまうので、そのせいで副作用としての症状があらわれます。
抗がん剤による副作用は、髪の毛が抜ける、吐き気・嘔吐、白血球の減少により細菌などに感染症しやすくなる、・血小板の減少により出血しやすくなる、などです。他にも、使う抗がん剤の種類などで様々な副作用が起こります。
※がんの抗がん剤治療については「抗がん剤治療T」のページをご覧下さい。
がんの治療には、放射線を使う治療もあります。これは、放射線治療、もしくは放射線療法(ほうしゃせん りょうほう)とも呼ばれます。
放射線とは、高いエネルギーを持った電磁波や粒子線のことで、人間の体に当てると体の組織を通り抜けて、主に細胞の中のDNAを切断するという働きがあります。体の外、もしくは体内から放射線を当てる 2つの方法があります。
放射線も、がん細胞を殺す効果がありますが、正常な細胞にあたると影響をあたえてしまうので、それによる副作用が起こります。
放射線治療の副作用としては、放射線が当たったところの皮膚の色の変化や、皮膚が硬くなる、皮膚が縮む、体がだるい(倦怠感:けんたいかん)、食欲不振、などの症状が起こる場合があります。
また、乳汁の分泌がなくなる、肺炎、肋骨骨折(ろっこつ こっせつ)、などの症状が現れることもあります。
ただ、放射線治療での副作用は、放射線の当たった場所(皮膚など)に出ますが、放射線が当たっていない場所に出ることはありません。
※がんの放射線治療については「放射線治療T」のページをご覧下さい。
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