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進行が速い小細胞がん |
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小細胞がんは、進行が速いがん細胞です。たいていの場合、肺の入り口に近い太い気管支に発生して、気管支の壁をはうように進行します。そして、早期からリンパ節は他の臓器へ転移します。
小細胞がんは、発見されたときには、すでに進行していることが多いです。治療をしなければ、3ヶ月ぐらいしか生存できない場合が多いですが、治療をすれば、その効果は高い確率で期待できます。
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非小細胞がんの進行 |
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非小細胞がん(腺がん、扁平上皮がん、大細胞がん)は、診断の時には、縦隔(じゅうかく)のリンパ節やその他の臓器へ転移している場合が多いです。
腺がん(せんがん)は、非小細胞がんの中でも、まだその大きさが小さいときからリンパ節などに転移しやすいがん細胞です。また、がん性腹膜炎になりやすいです。
扁平上皮がん(へんぺいじょうひ がん)は、転移しにくいがん細胞です。発生した場所でおおきくなっている場合が多いので、がん細胞を完全に取り除くことができれば治る可能性が高いです。放射線も有効です。
大細胞がんは、比較的転移しやすいがん細胞で、がん細胞の増殖が早いので抗がん剤や放射線療法が効きにくいという特徴があります。他の非小細胞がんより成長が早く、比較的細い気管支に発症しやすいです。肺がん全体では
7%前後と発症が少ないがんです。
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