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肺がん治療の手術 |
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肺がんの手術による治癒の確率は、約 50%ぐらいです。
そして、肺がんの患者さん全てが手術を受けられるわけではありません。肺がんの進行具合で決まります。
がんの進行具合は、がんが肺の中にだけにある状態を「T期」、さらに肺門部にまでがんが進行している状態を「U期」、また進行して、縦隔(じゅうかく)リンパ節に転移したり、肺の外の胸壁(きょうへき)にまでガンが進んでしまっている状態を「V期」、がんが全身にまで転移してしまている状態を「W期」、と分けています。
肺がんで手術をする場合は、小細胞がんではT期まで、非小細胞がんではT期・U期・VA期(V期で症状が軽い)までとなります。
肺がんの再手術は技術的に難しく危険です。ですから、肺がんの手術方法を患者さんの希望により選ぶことは、基本的にありません。
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開胸手術療法 (かいきょうしゅじゅつりょうほう) |
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開胸手術療法は、進行度がT期・U期の場合に最もよく行われます。全身麻酔をし、胸を開き、肺がんの発生している肺の部分を切除して、リンパ節の郭清(かくせい)も行います。
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※郭清とは? -
がんが発生している臓器周辺のリンパ節を切除する治療 |
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胸腔鏡手術 (きょうくうきょうしゅじゅつ) |
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胸腔鏡手術は、患者さんの胸壁(きょうへき)に 2〜3センチの孔(あな)を開けて、そこから胸腔鏡を入れて治療する方法です。肺野部の早期肺がんに行われる場合があります。
胸腔内を内視鏡でみながら、胸腔鏡につけた器具でガンのある部分を一部または肺葉単位で切除します。
この手術は、開胸手術療法に比べて、患者さんの体の負担が軽く、数日で退院できるなどのメリットがあります。
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