運動療法と糖尿病

- 運動療法と糖尿病治療について解説。

運動療法糖尿病

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 当サイトでは、様々な生活習慣病の中でも高齢者に見られる病気を中心に解説紹介しています。
 このページでは、糖尿病(とうにょうびょう)について解説しています。糖尿病は誰でもなりうる病気ですが、特に中年から高齢になると注意したい病気です。そして、糖尿病はとても危険な病気の発症につながる可能性があります。ですから糖尿病について理解して、糖尿病の症状・原因・治療・検査やさらに気になる色々な情報などから、糖尿病を早期発見・予防できるようにしましょう!
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     糖尿病の運動療法B〜運動療法の注意


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運動療法を行う前に・・・・

 運動療法は糖尿病の治療法としてとても有効なものですが、正しく行わないとよい効果が得られないどころか、さらに状態を悪化させることもあります。

 血糖コントロールがうまくいっていて、血液の中のインスリンの量が正常に近い人、もしくはインスリンの分泌量が多くても肥満によりインスリンの作用が不足している人であれば、運動療法を行うと血糖値が下がるので、治療効果が十分期待できます。

 ただ、血糖コントロールが悪くて高血糖である人や、尿の中にケトン体と呼ばれる物質が出ている方は、運動をすることで血糖値が上がってしまうこともあります。(※ケトン体とは、体が脂肪やタンパク質をエネルギーとして利用しようとしたときに、副産物としてできる酸性の物質です)

 尿にケトン体が出るほど状態が悪い人は、危険な「ケトン性糖尿病性昏睡」を起こすこともあります。

 つまり、運動療法は、血糖コントロールがある程度うまくいっている人でないと効果がなく、逆効果になってしまう場合もあるのです。

 ですから、糖尿病の方で運動療法を行う場合は、医師の診断(チェック)が必要になります。

 基本的には、2型糖尿病で血糖コントロールがうまくいっている人であれば、運動療法をおこなっていきます。

 ただ、進行した「糖尿病性網膜症」や「糖尿病性腎症」などの合併症がある場合や、足に潰瘍(かいよう)や壊疽(えそ)などの障害がある人、狭心症などの心臓の病気がある人などは、激しい運動をしてはいけません。

 症状があらわれていないだけで合併症を起こしている場合もあるので、自分の判断で運動療法をはじめずに、ちゃんとした検査を受けて、医師の指示にしたがいましょう。

 1型糖尿病の人の場合も、基本的には運動療法を行う方がよいのですが、空腹時血糖値が 200mg/dl 以上あり、尿の中に大量のケトン体が出ている場合は、運動は控えましょう。また運動による低血糖にも十分注意しましょう。

 医師のチェックを受けたら、どんな時に運動を行ってはいけないのか、どんな運動はやらないほうがいいのかなどの指示を守って、しっかり運動療法をおこなっていきましょう。



 それでは次のページでは、運動療法を行う上でおすすめの運動について見ていきましょう。

※次のページ「糖尿病の運動療法C〜運動を選ぶコツ」へ続く・・・・





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