前立腺肥大の手術

-前立腺肥大の手術について解説。(ぜんりつせんひだいのしゅじゅつ)

前立腺肥大手術

高齢者の生活習慣病
 当サイトでは、様々な生活習慣病の中でも高齢者に見られる病気を中心に解説紹介しています。
 このページでは、泌尿器に関する病気を解説しています。尿が出ずらい、尿が漏れるなど、尿に関する病気は高齢になると起こりやすくなります。尿失禁・尿漏れ、頻尿、前立腺肥大など様々な泌尿器や排尿トラブルの症状・治療・予防法など解説していますので、ご自分、またはご家族の方への予備知識としてお役立てください。
高齢者の生活習慣病
トップページ
泌尿器の病気
一覧へ
前立腺肥大の手術@

前立腺肥大の手術

     前立腺肥大の手術@〜低侵襲手術

 薬での前立腺肥大症の治療については、「前立腺肥大の薬について」のページで解説しました。

 薬での治療は安全で患者さんの負担も軽いのですが、薬の服用をやめてしまうとまた排尿障害が現れてしまうこともあります。そして前立腺がさらに肥大してくると、薬での治療は難しくなります。

 ですから、前立腺肥大症の根本的な治療は手術になります。以前では開腹手術が主流でしたが、お腹を切ることが患者さんへの負担も大きいので、今ではほとんどの場合、負担の少ない別の方法が行われています。

 それが「低侵襲手術(ていしんしゅうしゅじゅつ)」です。低侵襲手術はいろいろな方法があります。


経尿道的前立腺切除術
(けいにょうどうてきぜんりつせんせつじょじゅつ)
 経尿道的前立腺切除術TURPとも言われ、尿道から内視鏡を入れて、内視鏡の先端についている電機メスで患部を切除していく手術方法です。TURPは前立腺肥大症の手術に最もよく用いられる方法です。

 手術時間は長くても 約 1時間 30分ぐらいです。入院する期間は、状態によりますが、1日〜 1週間です。

 ・TUIとは
 TURPと似ていますが、もっと簡略化した術法です。TUI は尿道を確保することを目的としているので、肥大した前立腺を治療するわけではありません。前立腺肥大症でも排尿障害だけを治療できればよい症状の場合に行われることがあります。


TURPの後遺症
 TUR反応、手術部分の出血、尿失禁、尿路感染症、尿道狭窄(にょうどうきょうさく)、逆行性射精(精液が膀胱に逆流する)、ほか

・TUR反応とは・・・手術中の視界確保と、削った切片の除去のため用いられた灌流液が、血液中に吸収され、低ナトリウム血症が起こる


TURPを受ける人の条件
・薬物での治療による効果が望めない方
・前立腺肥大症の症状が、残尿期にまで進んでいる方
・残尿がある方。(50ミリリットル以上)
・尿路感染症が頻繁に起こる方
・明らかに出血がある方
・尿閉がある(自力で排尿できない症状)
・IPSSが 14点以上で、頻尿・切迫性尿失禁がある方
(IPSSとは、頻尿・夜間頻尿などの排尿障害の症状を 7項目に分けて数値化して、軽症・中症・重症の3種類に排尿障害の程度を分類したもの。症状が重いと数値が高くなる。
・尿流測定で、最大尿流率が毎秒 10ミリリットル以下の方


 次のページでは、別の低侵襲手術についてくわしく見ていきましょう。
 
 


次のページ「前立腺肥大の手術A〜レーザー治療」へ
前のページ「前立腺肥大の薬について」へもどる

泌尿器の病気 一覧へ

高齢者の生活習慣病 トップページへ


高齢者の生活習慣病
動脈硬化
高血圧
高脂血症
糖尿病
肥満
メタボリックシンドローム

脳卒中
脳卒中
脳梗塞
脳出血
くも膜下出血

心筋梗塞・狭心症
心筋梗塞
狭心症

がん(癌)
がんの知識T基礎
がんの知識U治療
がんの知識Vその他
種類別のがん
肺がん
胃がん
大腸がん
肝臓がん
すい臓がん・胆道がん
食道がん
悪性リンパ腫
白血病・多発性骨髄腫
膀胱・腎臓・副腎がん
咽頭がん・喉頭がん
口腔がん(舌・歯肉がん)
脳腫瘍・甲状腺がん
皮膚がん
骨肉腫・軟部肉腫
種類別 女性のがん
子宮がん・絨毛がん
乳がん
卵巣がん・膣・外陰がん
種類別 男性のがん
前立腺がん・精巣がん
Copyright (C) 高齢者の生活習慣病 All Rights Reserved