低侵襲手術(ていしんしゅうしゅじゅつ)には、レーザー光線(レーザーメス)で前立腺の肥大した部分を切除する手術があります。
これは、内視鏡の先端部分にレーザーが出る部分が付いていて、その内視鏡を尿道から入れて患部を治療する方法で、レーザー治療といいます。
レーザー治療には色々な長所があるのでよい治療法です。もちろん短所もあるので、短所も含めて見ていきましょう。
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・レーザー治療の長所 出血量が少なくてすむ、治療が簡単なので安心である、手術時間が短い、など |
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・レーザー治療の短所 手術をしてから回復するまで 1〜3ヶ月と時間がかかる、TURPよりも多少効果が劣る、など |
それでは、前立腺肥大症のレーザー治療にについて、さらにくわしく見ていきましょう。
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レーザー治療〜 HoLAP |
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(ホルミウムレーザー前立腺蒸散術) |
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HoLAP(ホルミウムレーザー前立腺蒸散術)は、ホルミウムレーザーを使う手術です。手術の手順はTURPと同じように、内視鏡を尿道から入れて患部を治療します。TURPでは電機メスを使いますが、HoLAPではホルミウムレーザーにより患部を凝固(ぎょうこ)・蒸散(じょうさん)させます。
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・HoLAPの長所
出血が少ない、TURPと比べると安全、入院期間が短い |
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レーザー治療〜 HoLEP |
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(ホルミウムレーザー前立腺核出術) |
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HoLEP(ホルミウムレーザー前立腺核出術[ぜんりつせんかくしゅつじゅつ])は、開腹手術と匹敵する治療効果の高い内視鏡でのレーザー手術です。ホルミウムレーザーにより肥大した前立腺を全て取り除くことができます。
しかし、このレーザー治療には高い技術が必要で、手術時間も長くなってしまうという短所があります。
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・HoLEPの長所
開腹手術レベルの治療効果が望める、出血が少ない、入院期間が短い |
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・HoLEPの短所
手術時間が長い、高い技術力が必要 |
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それでは次のページでは、低侵襲手術の「温熱療法」についてくわしく見ていきましょう。
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