尿失禁や尿漏れの治療には、膀胱訓練というものがあります。これは、骨盤底筋体操(こつばんていきんたいそう)といい、尿道、膣(ちつ)、肛門を閉める運動で、腹圧性尿失禁の症状の軽い場合は割合効果的な治療方法です。
効果的といっても、尿失禁のタイプによって骨盤底筋体操だけでなく、その他の治療と合わせて行う必要がある場合や、骨盤底筋体操が効果がない場合があります。(尿失禁のタイプと治療法は、「尿失禁の症状と原因@」のページや「尿失禁の治療」のページをご覧ください)
下記には、図と合わせて骨盤底筋体操のやり方を解説しています。誰でもできる簡単なものですので、参考になさってください。
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骨盤底筋体操の方法 |
@まず、横になり全身をリラックスさせます。枕をして頭を少し持ち上げるようにして、ひざを立て、足は 30cmぐらい開きます。手はお腹のあたりにのせます。
A肛門と尿道(膣)を 3〜5秒間締めて、ゆっくりと力を抜きます。
B10秒ぐらい休んでから、また行います。これを 20回繰り返します。(慣れないうちは
5回ぐらいからはじめて、徐々に増やしていってもOKです)
Cこれを 1日 4〜5回行います。(余裕がある方は、もっと回数を増やしてもいいです。無理のない程度にしましょう)
骨盤底筋体操の効果が表れるには長時間続ける必要があります。尿失禁が軽くなり始めるまでに、2週間ぐらい、改善するには
3〜4ヶ月ぐらいかかるのが普通です。
ですから、効果が出ることをあせらずに、しっかりじっくり続けていきましょう。 |