「尿失禁とは?」のページでは、尿失禁には様々な種類があることを解説しました。このページでは「切迫性尿失禁」について解説していきます。
切迫性尿失禁とは、おしっこがしたくなってもトイレまで我慢することができず、尿をもらしてしまう尿失禁のことです。男女ともに起こりますが、特に男性に多いです。70歳以降の高齢者に多く見られます。
切迫性尿失禁の原因は、脳や脊髄(せきずい)などの排尿中枢(はいにょうちゅうすう)に障害が起きた場合や、膀胱炎(ぼうこうえん)、前立腺肥大、尿路狭窄(にょうろきょうさく)、泌尿器の炎症などによって膀胱への刺激性が高まることで起こるものがあります。
切迫性尿失禁は特に病気がなくても、加齢にともなっても増えていきます。
切迫性尿失禁の治療法は、原因が前立腺肥大症や尿路感染症の場合は、その病気の治療を行いますが、一般的には薬物治療を行います。
膀胱の収縮を阻止して神経に働く薬や、排尿筋を弛緩(しかん)させる薬を使います。また、尿を我慢して、膀胱を大きくするための訓練をします。
ちなみに、切迫性尿失禁は、「急迫性尿失禁(きゅうはくせい にょうしっきん)」とも呼ばれます。
それでは次のページでは、「混合性尿失禁」について詳しく見てきましょう。 |