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食物繊維は、便通を良くする効果があるとして知られているものですが、他にも、血中コレステロールを減らす効果があるんです。
食物繊維は体の中に入ると、腸の中でコレステロール、中性脂肪、糖質などの吸収をさまたげます。また、胆汁酸(たんじるさん)を吸収して体の外へ排出します。
すると、体の中では減った分の胆汁酸を新たに作りますが、そのときに血液の中のコレステロールを使います。そのために、血中コレステロールが減るのです。
ですから、コレステロール値が高い人は食物繊維をしっかりと取るようにしましょう。
さらに、食物繊維には、腸の中の有害物質を体の外へ出したり、血糖値を調整したりなどの様々な良い効果があります。
また、食物繊維には、水に溶けやすい「水溶性食物繊維(すいようせい しょくもつせんい)」と、水に溶けにくい「不溶性食物繊維(ふようせい しょくもつせんい)」があります。
基本的にどちらの性質のものも大切ですが、コレステロールの増加をおさえたり、減らしたりする効果が早いのは「水溶性食物繊維」です。
「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」に関しては次のページ「高脂血症の食事療法M〜食物繊維U」をご覧下さい。
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1日の食物繊維の摂取量 |
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食物繊維を取る量は、1日に 20gを取るようにすることが目標です。
食物繊維は、野菜、果物、いも類、豆類、きのこ類、海藻類、穀類、こんにゃく、などに多く含まれています。食物繊維は、水溶性も不溶性もどちらもコレステロール値の増加を抑えたり、下げたりするよい効果があるので、積極的にとるようにしましょう。
食物繊維を含む食品は、特に「きのこ類」、「海藻類」、がおすすめです。
それでは次のページでは、「水溶性」と「不溶性」の食物繊維について見ていきましょう。
※次のページ「高脂血症の食事療法M〜食物繊維U」へ続く・・・・
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