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それでは、胃がんの症状についてくわしくみていきましょう。ただ、胃がんの症状といっても、以下の症状があると胃がんであるといえるものではありません。胃がんのときにあらわれる症状は、他の胃や腸の病気であらわれる症状と似ているからです。
その点に注意して、参考になさってください。
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みぞおち(上腹部)の痛み |
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早期がんの約40%に空腹時の痛みがみられます。胃潰瘍(いかいよう)や十二指腸潰瘍でも、同じ症状が見られます。
食後の痛みを感じる人は約10%です。進行すると痛みの質が変化して、食事とは関係なく鈍痛(どんつう)を感じるようになります。
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みぞおち(上腹部)の重圧・膨満感(ぼうまんかん) |
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進行がんの症状でみられることが多いです。胃炎や慢性膵炎(まんせいすいえん)でも同じ症状が起こります。
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食欲不振 |
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食欲がなくなってきている、または好きだった物が嫌いになる、などの変化があらわれます。膵臓がん(すいぞうがん)でも同じ症状が起こることがあいります。
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吐き気・嘔吐(おうと) |
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胃の入り口と出口の部分にがんができると、食べ物がつかえる感じが起こります。入り口が狭くなった場合は飲みにくい感じがし、出口が狭くなった場合は食後の胃もたれ・ゲップ・嘔吐などが起こります。
吐き気や嘔吐は、十二指腸潰瘍(じゅうにしちょう かいよう)でも起こる症状です。
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胃がんの症状その他 |
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体重の減少や下痢・便秘などの症状もありますが、この症状が起こるということはかなり進行した胃がんである可能性が高いです。
がん性腹膜炎がひどくなると腹水がたまるのでお腹がふくらみ、さらに体重が増加して足のむくみがひどくなります。腰痛があらわれることもあります。
・がん性腹膜炎とは -
がん細胞が内臓をおおっている幕を破って、おなかの中(腹腔)にまき散るように広がることでお腹に水(腹水)がたまる状態
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