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C-ペプチド検査 |
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C-ペプチド検査とは、膵臓(すいぞう)のインスリン(インシュリン)の分泌能力を調べる検査です。どのタイプの糖尿病であるか(病型)も調べることができます。
C-ペプチドとは、膵臓でインスリンが作られる過程で発生する物質です。インスリンとC-ペプチドは、ほぼ同じ割合でいっしょに膵臓から血液の中に分泌されます。
そして、ある一定部分のC-ペプチドは体内で分解されずに、尿と一緒に排出されます。
つまり、尿の中にどれぐらいの量のC-ペプチドがあるかを調べることで、インスリンがどれぐらい分泌されているのかを推測することができます。
C-ペプチドの測定方法は、一般的には、1日分の尿をためて、その尿を検査します。C-ペプチドの値が大きい場合は、インスリンを分泌する膵臓(すいぞう)の能力が十分あるということになります。逆に値が小さい場合は、膵臓のインスリン分泌能力が低く、あまりインスリンを分泌していないということになります。
C-ペプチド検査の基準値(正常値)は、「1日あたり50〜100ug」です。(基準値は医療機関によって変化する場合があります)
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グリコアルブミン検査 |
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グリコアルブミン検査とは、血液の中のグリコアルブミンの値を調べるための検査です。この検査により、過去
1〜2週間の血糖コントロールの状態を知ることができます。
グリコアルブミンとは、血液の中のブドウ糖とアルブミン(血漿タンパク質)が結合したものです。高血糖の状態がつづくほど、血液の中のグリコアルブミンの量が増えます。
アルブミンとは、肝臓で合成・分解されているタンパク質の一種です。血液や筋肉など、体中に広く分布していて、細胞の働きを助ける機能をもっています。
主に肝臓で 1日に約12gつくられています。
グリコアルブミン検査の基準値は、「12.4〜16.3%(HPLC法)」です。グリコアルブミンの数値が高い場合は糖尿病の可能性があります。逆に、低い場合は低タンパク症の可能性があります。
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