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糖尿病の診断のための検査として、血液検査は不可欠なものです。血液を調べることにより、糖尿病であるかどうかを確定診断することができます。
糖尿病の診断のための血液検査は、「空腹時血糖値(くうふくじ けっとうち)」、「ブドウ糖負荷試験(ぶどうとう ふかしけん) 2時間値」、「随時血糖値(ずいじ けっとうち)」、を調べて、糖尿病であるかどうかを調べます。
これらの検査によって、1つでも血糖値が基準値を上回った場合は、「糖尿病型」とされます。「糖尿病型」とは、検査の結果で高血糖であるという意味で、糖尿病である可能性が高いと判断されます。
空腹時血糖値とは、空腹の状態の時の血糖値のことです。血糖値は、食後に高くなり、お腹が空いているときには低くなるので、空腹の時の血液を調べることで、お腹が空いている時の血糖値を調べることができます。
空腹時血糖値を調べるには、まず前日の夕食を食べた後、翌朝の検査までは何も食べないようにします。そして、採取した血液のブドウ糖の量を調べます。
空腹時血糖値の診断基準値は下記の通りです。
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・境界型(糖尿病予備軍) - 「110mg/dl 以上〜126mg/dl 未満」 |
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ブドウ糖負荷試験とは、ブドウ糖液を飲んで、その後に血液を採取して血糖値を調べる検査です。
ブドウ糖液を飲んでから調べるので、食事後のいちばん血糖値が高くなる時の血糖値を調べることができます。
ブドウ糖負荷試験の方法は、10時間以上なにも食べない空腹の状態でまず血液をとり、次に約75g程度のブドウ糖液を飲んで、その
2時間後にさらに血液をとって血糖値を測定します。
2時間後に採血する理由は、食事の後2時間ぐらいがもっとも血糖値が高くなるためです。ブドウ糖液を飲んで食事を食べたのと同じ状態にして、2時間待って採血します。
ブドウ糖負荷試験の診断基準値は下記の通りです。
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・境界型 - 「140mg/dl 以上〜200mg/dl 未満」 |
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随時血糖値(ずいじけっとうち)とは、食事の影響を考えず、測定する時間も決めないで測定した血糖値のことです。
血糖値は、健康な人では食後いちばん高くなったとしても、180mg/dl 以上にはならないように調整されます。
ただ、糖尿病の人は、血糖値が 200や250mg/dl などにまで簡単に上がってしまい、しかも食後
2時間以上たっても血糖値があまり下がることがありません。
ですから、随時血糖値が 200mg/dl 以上であると、糖尿病である可能性がかなり高いといえます。
血中インスリン検査とは、血液の中のインスリンの濃度である「血中インスリン値」を調べる検査です。
この検査により、膵臓(すいぞう)から分泌されるインスリンの量やどのようにインスリンが分泌されるかなどを調べることができるので、どのタイプ(型)の糖尿病であるかを判断する参考になります。
ただ、血中インスリン検査は必ず行われる検査ではありません。ブドウ糖負荷試験の時に同時に測定する場合が多いです。
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