インスリン抵抗性

- インスリン抵抗性(インシュリン抵抗性)について解説。

インスリン抵抗性とは

高齢者の生活習慣病
 当サイトでは、様々な生活習慣病の中でも高齢者に見られる病気を中心に解説紹介しています。
 このページでは、糖尿病(とうにょうびょう)について解説しています。糖尿病は誰でもなりうる病気ですが、特に中年から高齢になると注意したい病気です。そして、糖尿病はとても危険な病気の発症につながる可能性があります。ですから糖尿病について理解して、糖尿病の症状・原因・治療・検査やさらに気になる色々な情報などから、糖尿病を早期発見・予防できるようにしましょう!
 糖尿病について知りたい方のために当サイトが少しでもお役にたてると幸いです。
高齢者の生活習慣病
トップページ
糖尿病 一覧へ 糖尿病とインスリンB〜インスリン抵抗性
     糖尿病とインスリンB〜インスリン抵抗性


※前のページ「糖尿病とインスリンA〜インスリンの作用不足」の続きです↓


インスリン抵抗性

 インスリンの作用不足の理由の一つとして、「インスリンの働きが悪くなる」というものがあります。

 「インスリンの働きが悪くなる」とは、インスリンの分泌される量もタイミングも問題がないが、インスリンを受け入れる細胞に問題が出てしまうものです。

 このような状態のインスリンの作用不足のことを、「インスリン抵抗性(いんすりん ていこうせい)」といいます。

 インスリンは、血液の中のブドウ糖を筋肉や細胞へ送り込む働きがあるのですが、細胞がブドウ糖をエネルギーとして受け取るには、細胞側にインスリンを受け取る働きのある「インスリン受容体(いんすりん じゅようたい)」と呼ばれるものがしっかり機能している必要があります。

 インスリン受容体がインスリンと結合することで、血液の中のブドウ糖を取り込むように細胞に命令が下されるのです。

 つまり、インスリンとインスリン受容体の 2つがしっかり働いてこそ、血液の中のブドウ糖を細胞へ取り込んでエネルギーとして利用でき、その結果、血糖値が下がるわけです。

 ただ、インスリン受容体が何らかの原因でうまく機能しなくなってしまうことがあります。

 インスリン受容体の働きが悪くなる原因は、肥満により、脂肪細胞に多くの中性脂肪がたまることでインスリン受容体の数が減って、インスリンの効きが悪くなる、また、インスリンの働きを悪くする「腫瘍壊死因子(しゅよう えし いんし)」や「遊離脂肪酸(ゆうり しぼうさん)」などが脂肪細胞から分泌される、などがあります。

 他にも、インスリン受容体や細胞の中の情報を伝達する経路に異常がある場合もあります。

 簡単にまとめますと、インスリン抵抗性とは、インスリンを受け取る細胞側にある「インスリン受容体」がうまく働かないことにより、血液の中のブドウ糖をうまく細胞へと吸収できなくなるため、血中のブドウ糖の量がなかなか減らずに(血糖値がなかなか下がらずに)、高血糖の状態が長く続いてしまう、というものなのです。





次のページ「糖尿病の原因@」へ進む
前のページ
  「糖尿病とインスリンA〜インスリンの作用不足」へもどる


糖尿病 一覧へ

高齢者の生活習慣病 トップページへ


高齢者の生活習慣病
動脈硬化
高血圧
高脂血症
糖尿病
肥満
メタボリックシンドローム

脳卒中
脳卒中
脳梗塞
脳出血
くも膜下出血

心筋梗塞・狭心症
心筋梗塞
狭心症

がん(癌)
がんの知識T基礎
がんの知識U治療
がんの知識Vその他
種類別のがん
肺がん
胃がん
大腸がん
肝臓がん
すい臓がん・胆道がん
食道がん
悪性リンパ腫
白血病・多発性骨髄腫
膀胱・腎臓・副腎がん
咽頭がん・喉頭がん
口腔がん(舌・歯肉がん)
脳腫瘍・甲状腺がん
皮膚がん
骨肉腫・軟部肉腫
種類別 女性のがん
子宮がん・絨毛がん
乳がん
卵巣がん・膣・外陰がん
種類別 男性のがん
前立腺がん・精巣がん
Copyright (C) 高齢者の生活習慣病 All Rights Reserved