糖尿病とインスリン

- 糖尿病とインスリン(インシュリン)の働き・作用について解説。

糖尿病インスリン

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 このページでは、糖尿病(とうにょうびょう)について解説しています。糖尿病は誰でもなりうる病気ですが、特に中年から高齢になると注意したい病気です。そして、糖尿病はとても危険な病気の発症につながる可能性があります。ですから糖尿病について理解して、糖尿病の症状・原因・治療・検査やさらに気になる色々な情報などから、糖尿病を早期発見・予防できるようにしましょう!
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 糖尿病は、血糖値が異常に高くなる病気です。ただ、なぜ血糖値が異常に高くなってしまうのでしょうか?

 それは、血糖値を下げる働きのある「インスリン(インシュリン)」と呼ばれるホルモンの作用不足が原因なのです。

 糖尿病という病気を知る上で重要な、この「インスリン」と呼ばれるホルモンについて、くわしく見ていきましょう。



膵臓とインスリン

 胃の後にある「膵臓(すいぞう)」と呼ばれる細長い臓器(長さ約15cm)の中には、「ランゲルハンス島(らんげるはんす とう)」と呼ばれる特別な細胞の集まりがあります。

 そして、この細胞の集まりの中でも「β細胞(ベータさいぼう)」という細胞が「インスリン(インシュリン)」と呼ばれるホルモンを作ったり、貯えたりしています。(ちなみに、β細胞は「B細胞」とも呼ばれます)

 糖代謝の過程で、血液の中のブドウ糖はエネルギーとして使われますが、ブドウ糖をエネルギーとして細胞に取り込むには、この「インスリン(インシュリン)」と呼ばれるホルモンが重要な役割をしています。



インスリンの働き

 インスリンとは、血液の中のブドウ糖を筋肉や脂肪などの細胞へ送り込んだり、ブドウ糖が肝臓や筋肉で「グリコーゲン」に合成されるのを助けたりする働きをしています。

 他にも、インスリンは、肝臓のグリコーゲンがブドウ糖に分解されるのを抑えて血糖値が上がりすぎないようにしたり、脂肪細胞でブドウ糖が脂肪に合成されるのを促進(そくしん)する働きがあります。

 このインスリンの作用により、血液の中のブドウ糖がエネルギーとして使われるため、血液の中のブドウ糖の量が減って、血糖値が下がるわけです。


▼インスリンの働き(作用)
 ・血液の中のブドウ糖を筋肉や脂肪などの細胞へ送り込こむ
 ・ブドウ糖が肝臓や筋肉で「グリコーゲン」に合成される
 のを助ける
 ・肝臓のグリコーゲンがブドウ糖に分解されるのを抑えて
 血糖値が上がりすぎないようにする
 ・脂肪細胞でブドウ糖が脂肪に合成されるのを促進(そくしん)
 する



血糖値を上げるホルモンと下げるホルモン

 インスリンは血糖値を下げる作用がありますが、血糖値を上げる作用をするホルモンもあります。

 血糖値を上げるホルモンは、「グルカゴン」、「アドレナリン」、「コルチゾール」などです。

 これらの血糖値を上げる働きのあるホルモンや、血糖値を下げる働きのあるインスリンなどの働きにより、血液の中のブドウ糖の量(血糖値)はほとんど一定に保たれています。

 ただ、誰でも 1日の間で血糖値は上がったり下がったりします。食事を取れば上がりますし、空腹の状態のときには血糖値は下がります。

 空腹のときは、グルカゴン、アドレナリン、コルチゾールなどのホルモンが分泌されて、肝臓に貯えられていたグリコーゲンをブドウ糖に分解して血液の中に放出するために、血糖値が上がるように作用します。

 また、食事の後は、血糖値が上がるので、血糖値が上がったことを感知したβ細胞(B細胞)が、それに見合ったインスリンの量を分泌して血糖値が下がるように作用します。

 食後に高くなった血糖値はインスリンの働きにより、2〜3時間ぐらいで正常な血糖値まで下がってきます。



 それでは次のページでは、インスリンの作用不足についてくわしく見ていきましょう。

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