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糖尿病性網膜症とは? |
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「糖尿病性網膜症(とうにょうびょう せい もうまく しょう)」とは、目の網膜に起こる網膜障害です。成人の失明の原因の第 1位となっている病気でもあります。
糖尿病の発症から約 15年ぐらい経過すると、約半数の人が網膜に異常が起こるといわれています。
網膜とは、目をカメラで例えると、レンズを通して入ってきた光が像を結ぶフィルムの役割をするものです。目から入ってきた光を、網膜は信号に変換して、視神経を通して脳に伝える働きをしています。
さらに網膜の上には、眼球に酸素や栄養を運ぶための毛細血管がたくさん集まっているところです。高血糖状態が続くと、毛細血管のような細い血管には障害が起こりやすくなります。
つまり、高血糖が続いてしまうことで、網膜の毛細血管に障害が起こり、糖尿病性網膜症が発症してしまいます。
フィルムに傷がつくと物が写らなくなるように、網膜に障害が起こると物を見ることができなくなり、最悪の場合、失明してしまいます。
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糖尿病性網膜症の進行過程 |
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糖尿病性網膜症は、少しづつ確実に進行していきますが、初期の段階でしっかりと対処すれば、その進行をくい止めることができます。
網膜症の進行には 3段階があります。
それが、初期段階の「単純網膜症(たんじゅん もうまくしょう)」、そして次が「前増殖網膜症(ぜん ぞうしょく もうまくしょう)」、そして最後の段階である「増殖網膜症(ぞうしょく もうまくしょう)」、です。
それでは次のページでは、それぞれの糖尿病性網膜症の段階についてくわしく見ていきましょう。
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