※前のページ「糖尿病の治療A〜完治できなくても・・・」の続きです↓
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糖尿病の治療と主治医 |
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糖尿病の治療はずっと続きますので、主治医とも長い付き合いとなります。
主治医は自分の病気の治療を任せる人なのですから、安心して診てもらえる、信頼できる医者を見つけられることがベストです。
そのためには、患者さん自身が糖尿病と真剣に向き合って、主治医にはしっかり自分の病気の状態をできるだけ正確に伝えましょう。疑問がある場合は積極的に質問・意見するようにするとよいでしょう。
それで主治医がしっかりと質問に答えてくれたり、患者さんの意見を聞いて真剣に考えてくれるようなら、自分にとってよい主治医であるといえるでしょう。
医師も人間ですがら、相性というものもあります。どうしても患者さんが納得できないのなら、主治医を変えることも一つの方法です。
ただ、まずは患者さんが糖尿病の治療に真剣に取り組むことが大切です。医師の指示にしたがって、しっかりと治療を行っていきましょう。それもしないですぐに医者のせいにばかりするのはやめましょう。
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糖尿病の治療と家族 |
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糖尿病の治療は、患者さんの自己管理がいちばん大切ですが、やはりご家族などの周りの人の協力があれば、より継続して続けていきやすくなります。
食事療法では、栄養のバランスを考えながら 1日の食事のカロリーを適切な量に制限する必要があります。
旦那さんが糖尿病である場合は、食事を作るのは奥さんであることが多いでしょうから、食事の献立づくりは奥さんの協力がとても重要になるでしょう。
運動療法でも、患者さんが 1人で管理するより、ご家族の方に協力してもらって、できればいっしょになって運動してもらうなどすると、毎日の運動も継続していきやすくなります。
食事のカロリー制限は、食べたいものが食べられないことも多く、我慢が必要です。毎日の運動も、なまけたくなる時もあるかもしれません。
でも、ご家族や周りの人の叱咤激励(しった げきれい)があれば、長く続けていきやすくなると思います。
ですから、できることならご家族などの周りの人の協力をお願いしましょう。糖尿病の患者さんを持つご家族の方は、できるだけ患者さんに協力してあげてください。
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糖尿病と高齢者 |
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家族に、高齢者で糖尿病の方がいる場合は、ご家族はさらに注意が必要です。
高齢者の糖尿病の方は、尿糖が出にくかったり、体の異常を感じても年齢のせいと考えてしまい、症状を訴えない場合があるからです。
糖尿病の症状が出た場合は、合併症が進行したために起こっている場合もありますので、すぐに対処する必要があります。対処が遅れないように、ご家族はいつも体調などに気を配ってあげてください。
また、周りの人が高齢者の、食事療法、運動療法、薬物療法、を管理する場合はさらに注意必要です。
周りの人が、あまりに厳しい食事制限をしてしまうと、食べる楽しみを必要以上に奪ってしまい、治療に対する意欲が低下していしまいます。
また、運動は、高齢者の場合は無理がすぐにケガにつながる可能性もあります。
薬では、決められた分量を間違えてしまうこともあるでしょう。
ですから、食事では治療に支障がない程度に制限を緩めたり、運動も無理をしないようにアドバイスしたり、薬は定期的に服用する分量をチェックして間違いがないかどうか患者さんといっしょに確認するなどをして、治療を間違いなく続けていけるようにしましょう。
それでは次のページでは、糖尿病の治療である食事療法について見ていきましょう。
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