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完治できなくても・・・ |
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ここで注意して欲しいのが、糖尿病の治療は「糖尿病を完治させる治療」ではありません。
なぜなら、糖尿病は現在では「完全に治すことができない病気」からです。
ただ、血糖値を正常値にコントロールしていくことによって、合併症の発症をくい止めたり、合併症がこれ以上進行しないようにすることは十分に可能です。
つまり、「糖尿病の治療は、完治させるために行うのではなく、治った状態を維持していくために行うもの」なのです。
ですから、糖尿病の方は、一生糖尿病の治療を続けていくことになります。
「一生治療」という言葉を聞くと、がっかりしてしまう方もいらっしゃるでしょう。でも、しっかり治療を行っていれば、健康な人と同じように日常生活を送ることができます。ほとんどの仕事は続けることができますし、結婚や出産もできます。
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継続することが大切 |
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糖尿病の治療は、毎日行っていかなければなりません。食事のカロリー制限や運動を、医師の指示のもと毎日継続していくことが大切です。
つまり、糖尿病の治療は最終的には、患者さん自身の自己管理にあると言えます。
医師がしっかりと治療への指導をしたり、周りの人やご家族が治療への協力をしてくれたとしても、患者さん自身が余計に食べてしまったり、運動をなまけたりしていてはなんの意味もありません。
血糖値が正常値になったからといって油断してはいけません。一時的に正常にするのではなく、正常な状態を維持することが大切なのです。
また、治療をおこなって血糖コントロールがうまくいかなかったりしても、1人で悩まないようにして、医師に相談しましょう。あせって精神的にイライラしては血糖値へ悪影響が出てしまう可能性があります。
糖尿病との付き合いは長くなりますから、あせらず、前向きに行っていきましょう。
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