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それでは、脳卒中の危険因子(脳卒中を引き起こす原因となるもの)についてみていきましょう。
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脳卒中と動脈硬化 |
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動脈硬化は、高血圧や糖尿病、高脂血症により、血管が硬くもろくなってしまう病気です。
動脈硬化により、血栓(けっせん:血液の固まり)ができやすくなり、その血栓が脳の血管(動脈)に詰まってしまうと「脳梗塞(のうこうそく)」になってしまいます。
また、動脈硬化によりもろくなった血管が破れて脳で出血してしまうと「脳出血」になってしまいます。
動脈硬化の最大の原因は高血圧です。また、高血糖(糖尿病)、高コレステロール(高脂血症)などでも動脈硬化が引き起こされるので、これらの改善・解消することが脳卒中の予防となります。
※動脈硬化の原因・症状・治療・予防についてくわしくは、「動脈硬化」のカテゴリをごらんください。
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脳卒中と高血圧 |
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高血圧とは、血圧が慢性的に高くなる状態のことです。血液が流れるときに血管に加わる力がが血圧です。血圧が高くなりすぎると、血管が痛んでしまい、動脈硬化を引き起こしてしまいます。
動脈硬化は脳梗塞、脳出血を引き起こす原因となる病気なので、高血圧の解消・改善・予防は脳卒中の予防となり再発防止にもなります。
ちなみに、高血圧とされる血圧値は、「収縮期血圧 140mmHg以上 / 拡張期血圧
90以上」です。
理想的な血圧値は、「収縮期血圧(上の血圧) 120mmHg未満 / 拡張期血圧(下の血圧) 80mmHg未満」とされています。正常域とされている血圧値は「収縮期血圧 130mmHg未満 / 拡張期血圧 85未満」です。
また、高血圧は「動脈瘤(どうみゃくりゅう)」を発生させる原因になります。
動脈瘤とは、血流や血圧などの力(高血圧)により動脈が分岐している部分に長い間圧力がくわわることで、動脈の一部がコブのようにふくれてしまう状態のことです。動脈瘤は直径
1〜2mmの小さいものや胸やお腹の血管にできる 5〜6cmの大きなものまで様々な大きさがあります。
脳に発生した動脈瘤(脳動脈瘤:のう
どうみゃくりゅう)があると、高血圧などにより動脈瘤の壁が破れて出血し、くも膜下出血が発症してしまう可能性が高くなります。
高血圧の原因・症状・治療・予防などについては「高血圧」のカテゴリをご覧下さい。
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