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回復期のリハビリテーション |
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回復期のリハビリテーションは、衣服を着たり脱いだり、食事をしたり、歩行したりなど、日常生活に必要な動きをできるようにしていくことが目的です。
脳卒中が発症してから急性期のリハビリテーションを行い、 2週間ぐらいたつと、症状がある程度安定してきます。症状により個人差はありますが、ベットから起きあがり、立ち上がれるようになるなど、「ADL(日常生活動作)」もすこしづつ回復してきます。
ただ、同時にどんな後遺症や障害が残っているのかがはっきりしてくる時期でもあります。
回復期のリハビリテーションをしっかり行うために、まず患者さんにどんな後遺症や障害があるのかや、その後遺症がどの程度なのかなどの「ADL(日常生活動作)」を調べる必要があります。調べる障害は、「機能障害」、「能力低下」、「社会的不利」、の
3つについてです。
「機能障害」とは、マヒ(麻痺)・関節がうまく動かない・しびれ・失語症などにより精神機能や身体機能が低下していたり、失われている状態です。「能力低下」とは、機能障害により歩行、食事などの日常生活の能力が低下している状態、「社会的不利」とは、機能障害や日常生活の能力が低下することで、仕事や家庭での生活におこる問題のことです。
この 3つについて調べて、回復期のリハビリをどのように行っていくかを決定します。
ただ、回復期のリハビリテーションは、ほとんどの場合、入院した病棟・病院で行うのではなく、リハビリテーション専門の病棟や訓練室、もしくは専門病院へ移って行われます。
回復期リハビリテーションでは、運動障害、言語障害、高次脳機能障害、の回復を行います。
それでは次のページkらは、回復期リハビリテーションの、運動障害、言語障害、高次脳機能障害、について見ていきましょう。
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