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脳卒中のリハビリテーションとは? |
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脳卒中になると、様々な障害が現れます。そして、それは後遺症として身体に残ることがあります。
後遺症の程度は、脳に起こった梗塞や出血の場所やその程度によって大小がありますが、後遺症が残った場合、それが患者さんの生活に影響を及ぼすこともあります。
ですから、後遺症をなるべく解消したり、またそれ以上悪化しないようにして、なるべく生活への影響を少なくするための治療をおこないます。
それが、「リハビリテーション医療」です。
リハビリテーション医療とは、後遺症のために障害を受けた言語や運動の機能を回復させるため様々な訓練を行い、患者さんのよりよい社会復帰の手助けをするための医療全般のことです。
また、「リハビリテーション」とは、「機能回復」、「社会復帰」という意味があります。
つまり、リハビリテーションをしっかり行うこと、そしてそれを患者さんがしっかり受けることは、歩く、話す、手足を動かすなどの「日常生活の動作(ADL)」を回復させ、さらに「生活の質(クオリティ・オブ・ライフ:QOL)」を高め、さらに社会復帰を目指すという大きな目的のためなのです。
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脳卒中の3つの時期 |
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脳卒中のリハビリテーションには、「急性期」、「回復期」、「維持期」、の3つの時期に大きく分類されていて、順番に進められていきます。
リハビリテーションはできるだけ早く行っていきます。これは、症状や後遺症が固定してしまわないようにするためや、廃用症候群(はいよう しょうこうぐん)を予防するためなどの理由からです。
廃用症候群とは、長い間機能を使わなかったために、筋肉がやせる「廃用性筋萎縮(はいようせい きんいしゅく)」や、関節が固まって動かしにくくなる「関節拘縮(かんせつ こうしゅく)」などが起こることです。
それでは次のページでは、急性期、回復期、維持期、のリハビリテーションについて順番にくわしく見ていきましょう。
※次のページ「脳卒中のリハビリテーションA〜急性期」へ続く・・・・
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