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心臓マッサージと人工呼吸の方法 |
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心臓マッサージの方法(8歳以上)は、まず、胸骨(きょうこつ)の下半分の部分を圧迫します。胸骨とは、胸の真ん中にある縦に長い骨のことです。
圧迫の仕方は、右手のひらの下の部分を胸骨の下半分に当てて、左手の手のひらを右手の甲の部分に当てて(右手左手は逆でもかまいません)、肘は伸ばします。
そうしたら、心臓マッサージを 1分間に100回の速さで15回行います。1分間に 100回ですから、だいたい「0.6秒に 1回の速さ」になります。
手を胸から離さず、両腕の肘をまっすぐにして体重をかけるようにリズムよく、1・2・3・4・・・と声を出しながら、15回胸を圧迫します。圧迫する強さは、胸が真下に4cmぐらいへこむ程度に押します。
次に、口対口の人工呼吸をします。病気の人(倒れた人)の気道を確保するためにあごを突き出させます。病気の人の鼻をつまんだら、息を吸い込んで、病気の人の口に自分の口をつけて息をゆっくり 2回吹き込みます。
息を吹き込む時間の目安は、成人の場合は 5秒に 1回程度です。口に直接自分の口を付けることに抵抗がある場合は、ガーゼなどを利用するとよいと思います。
人工呼吸の注意点としては、あまり強く吹き込まないようにして、吹き込む量は多すぎないようにしましょう。吹き込んだらすぐに口をはなします。
この「15回 :2回」を1サイクルとして 4サイクル行い、病気の人が呼吸をしているか・咳をしているか・体に動きがあるかなどの循環のサインを すばやく(10秒以内に)調べます。
循環のサインがなければ「15回:2回」を救急車が来るまで続けます。2〜3分ごとに循環のサインをチェックしましょう。循環のサインがある場合は、口対口の人工呼吸だけを救急車が来るまで続けましょう。
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