言語障害

- 脳卒中と言語障害の症状・原因について解説

言語障害とは

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 このページでは、脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)について解説しています。脳卒中は誰でもなりうる病気ですが、特に中年から高齢になると注意したい病気です。そして、脳卒中はとても危険な病気なのです。ですから脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)について理解し、脳卒中の症状・原因・治療・検査や、さらに気になる色々な情報などから、脳卒中を早期発見・予防できるようにしましょう!
 脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)について知りたい方のために当サイトが少しでもお役にたてると幸いです。
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脳卒中と神経症状

 神経症状とは、脳神経が損傷を受けることで発症する身体機能の障害です。

 脳卒中によりよく見られる症状・後遺症は、「言語障害」、「運動障害」、「感覚障害」、「視野障害(しや しょうがい)」、「排泄障害(はいせつ しょうがい)」、「嚥下障害(えんげ しょうがい)」などです。

 それでは、神経症状についてそれぞれ見ていきましょう



言語障害

 神経症状の 1つである言語障害は、脳の言語に関する機能を支配している部分に損傷を受けることでおこる「失語症(しつご しょう)」と、口の周りや口の中がマヒしてスムーズに話すことができなくなる「構音障害(こうおんしょうがい)」の2つがあります。

 さらに失語症は「運動性失語」と「感覚性失語」があります。

 また、構音障害は「弛緩性構音障害(しかんせい こうおんしょうがい)」と「失調性構音障害(しっちょうせい こうおんしょうがい)」があります。


・失語症(しつごしょう)

 失語症とは、脳の言語中枢に障害が起こると発症します。話すことや、言葉を理解する、聞く、読む、などの言語に関することの全てがうまくできなくなります。たいていの人は、言語中枢は左脳にあるので、左脳に梗塞や出血が起こると、失語症になることがあります。

 失語症には、「運動性失語(ブローカ失語)」、「感覚性失語(ウェルニッケ失語)」、「健忘失語」、「伝導失語」、「全失語」、があります。


 運動性失語とは、相手の話していることを理解することはできても、それに対して思った通りに話せなくなる症状です。主に発音がうまくできなくなります。大脳の前頭葉(ぜんとうよう)にあるブローカ領域と呼ばれる部分に障害が起こることで発症するので、「ブローカ失語」とも呼ばれます。

 感覚性失語とは、話すことはできますが、相手の話していることが理解することができないために、的はずれなことを答えてしまう症状です。大脳の側頭葉(そくとうよう)にあるウェルニッケ領域と呼ばれる部分に障害があると発症するので、「ウェルニッケ失語」とも呼ばれます。

 健忘失語(けんぼう しつご)とは、聞いて理解する力はしっかりあるが、言葉がうまく思い出せないため、回りくどい言い方や話し方になってしまう症状です。

 伝導失語(でんどう しつご)とは、聞いて理解する力はしっかりあるが、錯語(さくご)が多くなってしまいます。錯語とは、言葉を言い間違えることで、「めがね」を「めがめ」というように言い間違えたり、「めがね」を「とけい」などの他の単語に言い間違えてしまったりする症状です。

 全失語(ぜん しつご)とは、重度の失語症で、「聞く・話す・読む・書く」などを意味のある言葉で表現することがほとんどできない、もしくは無言になる状態です。聞いて理解する能力に関しては、ほとんど失ってしまう重度な場合からある程度は保たれている場合まで様々です。脳の中大脳動脈全域が障害されると起こります。



・構音障害(こうおん しょうがい)

 構音障害とは、話すことに関する筋肉の運動障害のことです。顔の筋肉、唇(くちびる)、口の中などの言葉を話すための筋肉が麻痺(マヒ)してうまく話せなくなります。

 ただ、失語症とは違い、言語中枢が損傷しているわけではないので、言葉を理解したり、文字を書いたり、本を読んだりすることはできます。

 構音障害の弛緩性構音障害とは、相手の話していることを理解して、それに対して答えることができるのですが、下が回らないためにうまく話すことができない症状です。この症状は脳の大脳や脳幹が障害されると起こります。

 構音障害の失調性構音障害とは、話をしたときに、リズムが乱れる、つっかえる、繰り返しの言葉がうまく言えない、などの症状が起こるものです。小脳に障害が起こると見られます。



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