※前のページ「脳卒中の症状・後遺症@」の続きです↓
|
様々な症状・後遺症 |
|
|
脳卒中(のうそっちゅう)の後遺症は、様々なものがあります。なぜなら、脳は場所により担当する機能が違うため、出血や梗塞が起こる脳の場所によって様々な症状ががでてしまうからです。
言葉をしゃべる、食事をする、歩く、見る、など、その機能を担当している脳の部分に障害が起こると、脳のそのの機能が低下、もしくは機能を失ってしまい、日常生活に大きな影響を与えます。
脳卒中になったからといって、後遺症が残るとはかぎりません。脳卒中の症状や発作が出た後から治療までの時間が早かったり、異常が軽症であれば、後遺症が残らないこともありあます。
割合出見ますと、脳卒中を発症した人の約60%に後遺症が残ると言われています。つまり、半分以下ではありますが、後遺症が残らないこともあるのです。
|
症状・後遺症の種類 |
|
|
脳卒中による症状・後遺症の種類は大きく分けると、「神経症状(しんけい しょうがい)」、「高次脳機能障害(こうじ のう きのう しょうがい)」、「感情障害(かんじょう しょうがい)」、などがあります。
神経障害とは、身体機能に起こる障害のことです。脳卒中でよく見られる神経障害は、「言語障害」、「運動障害」、「感覚障害」、「視野障害(しや しょうがい)」、「排泄障害(はいせつ しょうがい)」、「嚥下障害(えんげ しょうがい)」などがあります。
高次脳機能障害とは、言語・記憶・思考・行為・学習・注意、などに障害が起きた状態のことです。身体に症状がでるような目に見えるような症状ではないもの、例えば、言葉を理解して話したり、物事を判断したりするなどの高次な精神活動が難しくなります。
脳卒中により見られる高次脳機能障害は、「言葉の障害」、「記憶の障害」、「行為の障害」、「認知の障害」、などがあります。
感情障害とは、気分や感情の変化を基本とする障害で感情が不安定になる状態です。感情が高ぶったり(イライラする、怒りっぽくなる)、逆に気分が沈んだり意欲が低下したりします。
また、気分障害の一種である「鬱病(うつびょう)」になる場合もあります。鬱病とは、気持ちの落ち込みが長く続き、心の持ちようや精神力がコントロールできなくなる病気です。抑うつ気分や不安感、焦燥感(しょうそうかん:焦りやイライラ感のようなもの)、精神活動の低下、不眠、食欲の低下、などを特徴とする精神疾患です。
脳卒中による鬱病は、後遺症により今までできていたことがうまくいかないためのショックから起こったり、脳の機能が損傷したために起こったりします。
それでは次のページでは、脳卒中の症状・後遺症についてもう少しくわしくみていきましょう。
※次のページ「脳卒中の症状・後遺症B〜神経症状T」へ続く・・・・
|