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CT検査とMRI検査 |
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前のページで解説・紹介しました応急処置や検査を行い、脳卒中である可能性が高い場合は、「CT検査(コンピュータ断層撮影)」を行います。
CT検査とは、体を輪切りにした断面画像を撮影して調べる画像検査です。この検査を行うことで、患者さんに起こっている異常が脳卒中によるものなのか、他の病気によるものなのかを診断することができます。
さらに、CT検査を行うことで、脳卒中でも「脳梗塞」なのか、「脳出血」なのか、「くも膜下出血(くもまくかしゅっけつ)」なのがを判断することができます。脳卒中は「脳梗塞」、「脳出血」、「くも膜下出血」の総称なので、どれが起こっているのかを診断することができます。
脳出血やくも膜下出血は「出血性脳卒中」とも呼ばれ、脳に出血が起こるものなので、CT検査による画像を見ると出血部分が白く写ります。
脳梗塞は「虚血性脳卒中(きょけつせい のうそっちゅう)」とも呼ばれます。虚血とは酸素が不足した状態のことです。
脳梗塞が起こった部分は、CT検査による画像に黒く写るのですが、黒く写るには発作が起こってから24時間以上の時間が必要です。(心原性脳梗塞症のように梗塞が大きい場合は画像に写ることもあります。)
ですので、脳卒中の症状・発作が見られていて、脳出血・くも膜下出血ではないと判断できる場合は、脳梗塞である可能性が高いとされ、MRIによる検査を行います。
MRI検査とは、「Magnetic Resonanse Imaging(磁気共鳴画像)」の頭文字をとったもので、「磁気共鳴画像撮影」とも呼ばれます。X線検査やCT検査のようにX線を使わず、強い磁場と高周波を組み合わせて撮影します。
CT検査では体の横断面しか画像化できませんが、MRIではあらゆる角度からの断面を画像化することができます。
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