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発症してから 1〜2週間までの急性期脳梗塞の治療は、なるべく早く治療を行うことが大切です。
命を救うことはもちろん、なるべく後遺症が残らないように治療を行い回復させることを目標とします。
脳梗塞の回復の目安として使われるものに、「モディファイド・ランキン・スケール」と呼ばれるものがあります。これは患者さんが脳梗塞を発症してから 3ヶ月後にどのぐらいの状態にまで回復しているのかを見る評価方法で、なるべく低いグレードを目指します。
グレード0 |
全く症状がない状態。 |
グレード1 |
症状はあるが特に問題になる障害が無く、通常の日常生活・活動ができる状態。 |
グレード2 |
軽度の障害があるため、以前と同じ活動の全てはできないものの、介助(かいじょ)がなくても自分のことができる状態。 |
グレード3 |
中等度の障害があるため、何らかの介助が必要ではあるものの、介助なしに歩行はできる状態。 |
グレード4 |
比較的高度の障害があるため、介助なしでは日常の生活を行うのが難しい状態。 |
グレード5 |
高度の障害により、寝たきり・失禁などがあるため、常に介護や注意が必要な状態。 |
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