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急性期の脳梗塞では、合併症が起こりやすいので注意が必要です。
意識障害を起こる中等度以上の脳梗塞が起こると、感染症や胃や十二指腸などの「消化器官からの出血」はかなり高い確率で起こります。
急性期脳梗塞により起こる合併症は他にも、心臓病である「心筋梗塞・心不全」、食べ物や飲み物があやまって気道に入ったり、または胃のなかのものが逆流することで肺や気管支に細菌が入り肺炎が起こる「嚥下性肺炎(えんげせい はいえん)」、血栓(けっせん)が肺動脈に詰まることで呼吸困難や胸痛が起こる「肺塞栓症(はいそくせんしょう)」、などがあります。
▼急性期脳梗塞の合併症
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・消化管出血 -
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脳梗塞が発生したことのストレスにより、胃酸の分泌が多くなり、胃や十二指腸などの消化器官にびらんや潰瘍(かいよう)ができやすくなり、出血する |
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・心臓病
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心筋梗塞や心不全などが起こる。患者さんに糖尿病、高脂血症、高血圧などの生活習慣病や、心臓病があると起こりやすくなる。 |
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・嚥下性肺炎(えんげせい はいえん) -
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食べ物や飲み物があやまって気道に入ったり、または胃のなかのものが逆流することで肺や気管支に細菌が入り肺炎が起こる。 |
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・尿路感染症 -
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・深部静脈血栓症(しんぶ じょうみゃく けっせんしょう) -
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長い時間動かずに寝ていることで、血流が悪くなり下肢の静脈に血栓が発生しやすくなります。 |
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・肺塞栓症(はいそくせんしょう) -
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血栓(けっせん)が肺動脈に詰まることで呼吸困難や胸痛が起こる。 |
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