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化学療法(抗がん剤治療) |
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卵巣癌の化学療法(抗がん剤治療)は、手術でとりきれなかったがんに対する治療として使われますが、手術前にがんを縮小させるために行う場合もあります。治療は、病期、年齢、がんの組織型、がん以外の病気があるかどうか、などによって異なります。
抗がん剤は内服(飲み薬)、もしくは静脈への注射で投与されます。直接、腹腔内(ふくくうない)に注入される場合もあります。体に入った抗がん剤は血液により全身に広がり、がん細胞を攻撃します。
一般に卵巣癌は、抗がん剤がよく効きます。抗がん剤により、卵巣癌の約40%以上で、がん細胞の完全消失が認められます。ただ、全身再発を起こした場合は、抗がん剤で完治することがほとんどありません。ただ、延命効果は期待できます。
卵巣癌での抗がん剤治療の副作用は、血液中の白血球と血小板の減少、吐き気や嘔吐、脱毛、貧血、食欲の低下、手足のしびれ、などです。
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放射線療法 |
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放射線療法は、体の外からガンに放射線(X線)を照射する「体外照射法」と体の中のガンの近くに放射性物質を設置して、放射線を照射する「体内照射法」があります。
卵巣癌は、手術後に放射線療法を行うことがありましたが、抗がん剤がよく効くので、以前ほど放射線療法が行われなくなりました。ただ、卵巣がんが脳へ転移している場合は、放射線療法が行われます。
それでは次のページでは、ステージ別(病期別)に卵巣がんの治療について見ていきましょう。
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