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画像検査 |
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前立腺癌で行う画像検査は、「経直腸的超音波断層検査(けいちょくちょうてき ちょうおんぱ だんそう けんさ)」、「MRI検査」、「CT検査」、「骨シンチグラフィー検査」、などがあります。
・経直腸的超音波断層検査
(けいちょくちょうてき ちょうおんぱ だんそう けんさ) |
この検査は、調べたい体の部分に超音波を当てて、その反射の波をとらえて画像化するもので、超音波断層検査(エコー検査)といいます。超音波断層検査には、この「経直腸的超音波断層検査」以外にも、下腹部に超音波の機械をあてておこなう「経腹的超音波断層検査(けいふくてき ちょうおんぱ がぞう けんさ)」という検査もあります。
「経直腸的超音波断層検査」の方法は、プローブと呼ばれる細長い器具を肛門から挿入して、その位置から超音波を送受信して前立腺を画像化し状態を調べます。検査の時は膀胱(ぼうこう)には尿をためた状態で行います。
「経直腸的〜」は「経腹的〜」よりも正確な情報が得られるので、よりくわしく調べることができます。しかし、肛門からプロープを挿入する必要があるので、患者さんには違和感や多少の痛みがあることもあります。
CT検査とは、X線発射・撮影装置を使い、体を輪切りにした画像を撮影して病変があるかどうかを調べます。
MRI検査とは、CT検査のようにX線を使わず、磁気を当てて行います。体内へ強い磁気を当てることで、体の組織の水素の原子核が共鳴して信号のようなものを発します。その信号を受け取り、画像化して状態を調べます。
MRI検査も、体の断面を画像化することができますが、体の様々な角度からの断面を画像化することができます。
CT検査とMRI検査は、泌尿器科では主にがんの転移の状態を調べるために使われます。
骨シンチグラフィー検査とは、骨の転移が体のどこへできているのかを調べるための検査です。
癌細胞と結びつきやすい「RI (ラジオアイソトープ=放射性同位元素)」を静脈から注入し、癌のあるところに「RI」を集まらせて、その状態を特殊なカメラで撮影します。
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